Asset Career

経験と情熱が息づく場所。 金融と不動産の舞台で キャリアが花開く。

1分登録完了 無料転職支援サービスに登録する

    Business details

    事業内容

    外資系金融機関、金融・不動産ファンド、不動産デベロッパー・AM・PM、MAアドバイザー/MA仲介への転職をサポートいたします。

    01 外資系金融機関や投資ファンドへの挑戦を支援

    外資系金融機関や投資ファンドの世界で成功するために必要な知識やスキル、ネットワークを提供し、高度な業界で求められる競争力と専門性を身に付けるサポートをいたします。

    社員が会話している写真

    02 不動産デベロッパー・ファンド・AM・PMへの
    キャリアアップ

    業界経験豊富な専門アドバイザーからの、実践的なスキルトレーニングや最新の市場動向に基づく戦略的アドバイスを通じ、キャリアアップを支援します。

    業界独自の専門知識を持った人材として成長するためのプログラムを提供し、不動産業界での次の一歩を高い視点から見据えるためのサポートを行います。

    不動産に対してのキャリアアップ支援をサポートしている写真

    03 高いインセンティブを目指す
    キャリアパスのサポート

    PEファンドやMA仲介など、高いインセンティブ報酬が期待できる分野でのキャリア構築を支援します。

    高いリターンを追求し、成果に見合った報酬を手にしたい方に最適なサポートを提供します。

    握手をしている写真

    Reason

    Asset Careerが選ばれる理由

    不動産業界の第一線で活躍するアドバイザーが、「活きた声」を基に転職活動を成功へと導きます。

    • 01 不動産・金融経験が豊富なアドバイザー だからこそできる”実現可能なキャリア”の提案

      業界に精通したアドバイザーによる個別のキャリアコンサルティングを通じて、築き上げてきたスキルセットと専門知識を最大限活用できる環境を探し出すことに専念しております。

    • 02 専門家だからわかる稀少で優良な求人

      不動産・金融・M&A業界における強力なコネクションを活かし、一般的なエージェントがアクセスできないような、貴重な求人情報を独自に収集しています。

      稀少性が高いだけでなく、それが今後のキャリア形成上どのようなプラスを生み出すのかも含めてご提案させていただきます。

    • 03 開発・再販・仲介の総合不動産事業を自社で展開

      当社は創業以来、総合不動産事業を展開しており、それらの経験から不動産ファン ドやデベロッパー等で求められているスキルが何かを実務ベースで理解しています。

      その経験を通じて面接対策を行うことも可能です。

    Asset Careerでしか出逢えない求人を取り揃えております。

    • 外資系金融機関
    • 大手日系金融機関
    • 不動産ファンド/投資家/AM/PM
    • 不動産デベロッパー/用地仕入
    • M&Aアドバイザー/M&A仲介
    • ファイナンシャルアドバイザー

    Flow

    ご相談までの流れ

    1. STEP 01

      無料カウンセリング

      以下のフォームよりお申し込みいただいた後、弊社スタッフよりご連絡差し上げます。
      カウンセリングではあなたの経験、スキル、キャリアの目標をお聞きするとともに、不動産、金融、M&Aに関する基礎知識もご説明いたします。

      不動産、金融、M&Aに関する知識の記事へ>>

    2. STEP 02

      案件紹介

      あなたの能力とキャリアの目標にマッチする案件をご紹介します。
      他では見つけることが出来ない、成長性の高い不動産、金融、M&Aファンドを紹介いたします。

    3. STEP 03

      選考対策

      安心してご希望の求人にご参画いただけるように選考の対策を行います。
      面接の成功に向けて、一般的な質問への対策から、業界特有の知識まで、包括的なサポートを行います。

    4. STEP 04

      オファー交渉

      オファーが提示された際には、あなたに代わって最適な条件を交渉します。
      給与、役職、勤務条件など、ご希望に最大限沿えるような交渉のテクニックが弊社にはあります。

    5. STEP 05

      内定後フォロー/入社後フォロー

      内定を受け取った後も、入社するまでの一連の手続きを全てご対応します。
      さらに、入社後も定期的なフォローアップを実施し、理想のキャリアが実現しているかを継続してご支援いたします。

    Consultant

    コンサルタント紹介

    • Exective Consultant

      伊達 あいり

      新卒から看護師として医療現場の最前線で多くの患者さんと向き合い、その方の背景や思いに寄り添いながら最適なケアを提供してきました。 この経験から、”人の人生に深く関わり、前向きな変化を支える”ということにやりがいを感じ、 人材業界へとキャリアチェンジ。
      人材業界で経験を積み、不動産・金融業界に興味を持ちました。 現在はエグゼクティブコンサルタントとして 不動産・金融業界に特化した転職支援を行っています。
      前職で培った人に寄り添う力を活かし、単なるスキルや経歴のマッチングにとどまらず、 求職者一人ひとりの価値観やキャリア観に深く向き合いながら、長期的な目線でキャリアの提案を行うことを心がけています。

    • Exective Consultant

      久保 佑樹

      千葉工業大学 社会システム科学部プロジェクトマネジメント学科を卒業後、大手家電量販店に入社。在学中はプロジェクトマネジメントの理論と実践を学び、リーダーシップや戦略的思考を学ぶ。入社後は店舗運営、人材育成、売上管理で成果を上げ、マネージャーに昇格しました。
      これまでの経験を活かし、求職者のキャリア形成を支援するため、キャリアアドバイザーへの転職を決意。「お客様第一」の姿勢を大切にしつつ、データ分析を活用した課題発掘力を強みとして、多くの人の転職を支えることを目指しています。

    • Exective Consultant

      中村 和矢

      前職では不動産・建設業界の転職支援をマネージャーとしてCA/RA両側面担当しておりました。
      現在では不動産・金融・建設領域を中心に転職支援をしており、
      特に不動産デベ、AMやPMなどハイクラスのキャリアアップを専門的にサポートしています。
      また、金融・建設業界においてもワークライフバランスの整った働き方や、
      不動産業界へのキャリアチェンジなどを提案しております。

    • Manager

      稲荷山 竜

      中央大学法学部卒業後、大手公務員試験予備校に入社。
      公務員志望者向けのキャリアコンサルタントとして、主に大学3・4年生の支援をしつつ、複数の大学・短大キャリアセンターの外部講師も担当。
      その中でよりプロフェッショナルな社会人の皆様の転職サポートに関心を持ったことがきっかけで転職し、現在に至ります。
      主に不動産・金融・建設業界の紹介を得意としています。

    • Manager

      関根 大道

      IT営業としてハウスメーカー等にDX・経営支援ソリューション営業に従事。その後人材紹介会社に転職。不動産・建築業界特化チームを立ち上げ・マネジメントを行い、現在はbloom株式会社にて主に不動産・金融のハイクラス転職をサポートしております。

    • 最高執行役社長

      小田村 郷

      慶應義塾大学卒業後、不動産仲介(三井不動産リアルティ)、不動産AM(トーセイアセットアドバイザーズ)を経て現職。様々な規模・アセットタイプを経験、実務は仲介業とAM業、顧客タイプはBtoB、BtoC向けの両側面を経験していることで、幅広い関係者への広範囲かつ的確なアドバイスを実現。
      現在は不動産会社も経営していることから、不動産・金融業界に対する広範囲のキャリアアップ支援を行うことができる

    • Exective Consultant

      伊達 あいり

      新卒から看護師として医療現場の最前線で多くの患者さんと向き合い、その方の背景や思いに寄り添いながら最適なケアを提供してきました。 この経験から、”人の人生に深く関わり、前向きな変化を支える”ということにやりがいを感じ、 人材業界へとキャリアチェンジ。
      人材業界で経験を積み、不動産・金融業界に興味を持ちました。 現在はエグゼクティブコンサルタントとして 不動産・金融業界に特化した転職支援を行っています。
      前職で培った人に寄り添う力を活かし、単なるスキルや経歴のマッチングにとどまらず、 求職者一人ひとりの価値観やキャリア観に深く向き合いながら、長期的な目線でキャリアの提案を行うことを心がけています。

    • Exective Consultant

      久保 佑樹

      千葉工業大学 社会システム科学部プロジェクトマネジメント学科を卒業後、大手家電量販店に入社。在学中はプロジェクトマネジメントの理論と実践を学び、リーダーシップや戦略的思考を学ぶ。入社後は店舗運営、人材育成、売上管理で成果を上げ、マネージャーに昇格しました。
      これまでの経験を活かし、求職者のキャリア形成を支援するため、キャリアアドバイザーへの転職を決意。「お客様第一」の姿勢を大切にしつつ、データ分析を活用した課題発掘力を強みとして、多くの人の転職を支えることを目指しています。

    • Exective Consultant

      中村 和矢

      前職では不動産・建設業界の転職支援をマネージャーとしてCA/RA両側面担当しておりました。
      現在では不動産・金融・建設領域を中心に転職支援をしており、
      特に不動産デベ、AMやPMなどハイクラスのキャリアアップを専門的にサポートしています。
      また、金融・建設業界においてもワークライフバランスの整った働き方や、
      不動産業界へのキャリアチェンジなどを提案しております。

    • Manager

      稲荷山 竜

      中央大学法学部卒業後、大手公務員試験予備校に入社。
      公務員志望者向けのキャリアコンサルタントとして、主に大学3・4年生の支援をしつつ、複数の大学・短大キャリアセンターの外部講師も担当。
      その中でよりプロフェッショナルな社会人の皆様の転職サポートに関心を持ったことがきっかけで転職し、現在に至ります。
      主に不動産・金融・建設業界の紹介を得意としています。

    • Manager

      関根 大道

      IT営業としてハウスメーカー等にDX・経営支援ソリューション営業に従事。その後人材紹介会社に転職。不動産・建築業界特化チームを立ち上げ・マネジメントを行い、現在はbloom株式会社にて主に不動産・金融のハイクラス転職をサポートしております。

    • 最高執行役社長

      小田村 郷

      慶應義塾大学卒業後、不動産仲介(三井不動産リアルティ)、不動産AM(トーセイアセットアドバイザーズ)を経て現職。様々な規模・アセットタイプを経験、実務は仲介業とAM業、顧客タイプはBtoB、BtoC向けの両側面を経験していることで、幅広い関係者への広範囲かつ的確なアドバイスを実現。
      現在は不動産会社も経営していることから、不動産・金融業界に対する広範囲のキャリアアップ支援を行うことができる

    Media

    メディア

    イベント・交流会

    イベント・交流会

    【8月29日】第4回不動産ファンド交流会&霞ヶ関キャピタル事業説明会

    【8月29日】第4回不動産ファンド交流会&霞ヶ関キャピタル事業説明会 ■bloom×霞ヶ関キャピタルのコラボイベントのご案内~不動産人事トーク&交流会~【開催日時】2025年8月29日(金)19:00~21:00【開催場所】東京都千代田区神田神保町3-27-7 Takebashi7 5F 神保町駅より徒歩4分、九段下駅より徒歩4分(https://bud-square.com/)GoogleMap:https://maps.app.goo.gl/zybW3KAcfMPUrjHy8【参 加 費】無料【参 加 者】30名前後(不動産AMや周辺領域にて従事される方々)bloom×霞ヶ関キャピタルのコラボイベント開催!!以下の方たち必見です!!★業務内容や各職種の様子を知りたい方★不動産業界での転職について考え始めた方→霞ヶ関キャピタルの人事の方が参加!!ざっくばらんにお話が伺えます。★参加者には選考が有利になる特典あり→なんと今回ご参加いただいた方は書類選考免除!!皆様のご参加、お待ちしております!! 🎤 主催者:小田村 郷(bloom株式会社 代表)〇仲介・AM職を経て、AM領域に特化した転職支援エージェントを設立。〇業界構造と人材動向に精通した視点で、キャリアのヒントを提供します。こちらからLINEの友だち登録後、🔗イベント予約をお願いいたします。 🔗【イベントレポート】第3回:不動産ファンド交流会

    イベント・交流会

    【イベントレポート】第3回:不動産ファンド交流会

    2025年8月7日(木)の夜、弊社(bloom株式会社)主催の「不動産ファンド交流会」が開催いたしました。不動産アセットマネジメント(AM)業界を中心に、日頃それぞれのフィールドで活躍する方々が一堂に会し、お酒を飲みながら活発な情報交換とネットワーキングに花を咲かせました。 多様なプロフェッショナルが集い、業界の「今」を語る 参加者は、不動産AMに従事する方々、それ以外にもプロパティマネジメント(PM)やレンダー(金融機関)など、不動産ファンドを取り巻く様々な領域の専門家が参加。普段はなかなか交わる機会の少ない他社・他職種の方との交流に、会場のあちこちで名刺交換の輪が広がり、熱気に満ちた時間が流れました。 主催者がつなぐ「人」と「キャリア」 不動産・金融転職に特化した支援を手がけるbloom株式会社小田村。業界の構造と人材動向に精通した弊社は、自ら参加者の輪の中に入り、会話を盛り上げるハブとし、自身も様々な情報をいただいたりと有意義な時間を過ごしました。 🔗【実例から学ぶ】未経験・異業種から不動産アセットマネジメントへ!成功への道筋 小田村の「業界で働く人々が横のつながりを持ち、キャリアを豊かにするきっかけの場を作りたい」という想いが形になった本イベント。その想いは参加者にも確かに届き、終始和やかで活気のある雰囲気に包まれていました。 あっという間に過ぎた2時間。イベントは盛況のうちに幕を閉じました。参加者の皆様にとって、新たな知識や人脈を得る交流会となっていればと思います。 早くも次回開催を望む声をいただいております。   次回のイベントの案内 【8月29日】第4回不動産ファンド交流会&霞ヶ関キャピタル事業説明会 ■bloom×霞ヶ関キャピタルのコラボイベントのご案内~不動産人事トーク&交流会~ 【開催日時】2025年8月29日(金)19:00~21:00 【開催場所】東京都千代田区神田神保町3-27-7 Takebashi7 5F 神保町駅より徒歩4分、九段下駅より徒歩4分(https://bud-square.com/) GoogleMap:https://maps.app.goo.gl/zybW3KAcfMPUrjHy8 【参 加 費】無料 【参 加 者】30名前後(不動産AMや周辺領域にて従事される方々)   bloom×霞ヶ関キャピタルのコラボイベント開催!! 以下の方たち必見です!!   ★業務内容や各職種の様子を知りたい方 ★不動産業界での転職について考え始めた方 →霞ヶ関キャピタルの人事の方が参加!!ざっくばらんにお話が伺えます。 ★参加者には選考が有利になる特典あり →なんと今回ご参加いただいた方は書類選考免除!! 皆様のご参加、お待ちしております!!   🎤 主催者:小田村 郷(bloom株式会社 代表) 〇仲介・AM職を経て、AM領域に特化した転職支援エージェントを設立。 〇業界構造と人材動向に精通した視点で、キャリアのヒントを提供します。   こちらからLINEの友だち登録後、🔗イベント予約をお願いいたします。

    まだ投稿はありません

    業界研究

    業界研究

    アセットマネジメント業界のビジネスモデルとは?転職を検討する上で考える将来ビジョン

    はじめに 日本のアセットマネジメント(AM)業界は、今、大きな変曲点を迎えています。政府が掲げる「資産運用立国」構想や、2024年から始まった新しいNISA(少額投資非課税制度)は、これまで「貯蓄から投資へ」というスローガンだけでは動かなかった巨大な個人金融アセットを、本格的に市場へと向かわせる強力な追い風となっています。この歴史的な変化は、アセットマネジメント業界に前例のない成長機会をもたらし、自身の専門性を活かして新たなキャリアを築きたいと考えるプロフェッショナルにとって、非常に魅力的な土壌を育んでいます。 本稿は、不動産金融分野への転職を検討している方に向けた専門レポートです。アセットマネジメント業界のビジネスモデルを構造的に解剖し、その将来を形作るトレンドを深く分析します。さらに、転職希望者が自身のキャリアパスを具体的に描けるよう、業界内の主要な職務内容から、中途採用市場で求められるスキル、そして東京都を中心とした具体的な求人動向まで、網羅的に解説します。この記事にてアセットマネジメントという専門領域の全体像と、そこで成功するために必要な経験、スキルが明確になるでしょう。 🔗転職先として考える不動産アセットマネジメントの将来ビジョン:新しいアセットクラスとトークン化技術が拓く未来 アセットマネジメント業界の基礎:エコシステムと中核事業 1. アセットマネジメント(AM)とは? アセットマネジメント(Asset Management、略してAM)とは、投資家から預かった資産(アセット)を、その代理として専門的に運用・管理する業務を指します。その目的は、適切なリスク管理のもとで顧客の資産価値を最大化することにあります。 ここで言う「アセット」の範囲は非常に広く、伝統的な株式や債券といった金融資産にとどまりません。不動産、インフラ設備、プライベート·エクイティ(未公開株)、さらにはIT資産といった、価値を持つあらゆる対象がアセットマネジメントの対象となっています。 2. 3つの主要プレイヤー:AM業界のエコシステム アセットマネジメント業界は、主に3種類のプレイヤーが相互に関係し合うことで成り立っています。 運用会社(Asset Management Companies) 業界の中核を担う存在です。投資家から資金を集め、それを元に投資戦略を立て、ファンドと呼ばれる金融商品を組成·運用します。そのビジネスモデルは、「お客様からお金を預かり、投資をしてその資金を運用し、お客様に還元しつつその一部を運用報酬として受け取る」というシンプルな構造に基づいています。 販売会社(Distributor Companies) 運用会社が作ったファンドを、最終的な投資家に販売する窓口となる金融機関です。具体的には、証券会社や銀行、信用金庫などがこれにあたります。日本のリテール(個人向け)市場においては、運用会社が直接個人に販売するよりも、この販売会社を通じて提供されるのが一般的です。 投資家(Investors) 資産の運用を委託する顧客です。個人の投資家(個人投資家)から、年金基金、保険会社、大学基金といった巨額の資金を運用する組織(機関投資家)まで、その規模や性質は多岐にわたります。 このエコシステムを理解する上で、特に転職を考える方にとって重要な点があります。それは、日本の個人向け市場における「製造」と「販売」の構造的な分離です。運用会社は金融商品を「製造」するメーカーの役割を担い、銀行や証券会社といった販売会社がその商品を顧客に届ける「小売店」の役割を果たします。このため、運用会社の営業職のキャリアは、一般の個人顧客と直接対話するのではなく、販売会社の担当者とのリレーションシップを構築し、販売を支援するBtoBの側面が強くなります。この「製販分離」という構造は、後述する業界再編の大きなテーマにも繋がる、業界の根幹をなす特徴です。 3. 2つのサービス形態:投資信託と投資顧問 アセットマネジメント会社が提供するサービスは、顧客対象によって大きく2つの柱に分けられます。 投資信託(Investment Trusts) 主に個人投資家向けのサービスです。多数の投資家から少しずつ資金を集めて一つの大きな資金プール(ファンド)を作り、その資金を専門家が株式や債券など複数の資産に分散投資します。これにより、個人では難しい少額からの分散投資を可能にします。広く一般に募集される「公募投信」と、限られた投資家向けに提供される「私募投信」があります。 投資顧問(Investment Advisory) 主に年金基金や金融機関といった機関投資家向けのサービスです。顧客それぞれの固有のニーズや運用方針に合わせて、オーダーメイドの運用ソリューションを提供·助言する業務です。運用する資金額が巨額であり、より高度で専門的なコンサルティング能力が求められます。 コア・ビジネスモデル:アセットマネジメント会社の収益構造 アセットマネジメント会社のビジネスモデルは、顧客から預かった資産(AUM: Assets Under Management)に対して、一定率の手数料(Fee)を得ることで成り立っています。この収益構造は、一度顧客を獲得すれば継続的に収益が発生する「ストック型ビジネス」と呼ばれ、長期的な顧客との信頼関係が事業の基盤となります。 1. 主要な収益源:信託報酬 最大の収益源は「信託報酬(運用管理費用)」です。これは、ファンドの運用·管理サービスの対価として、投資家が負担するコストです。 仕組み 信託報酬は、ファンドの純資産総額に対して年率で定められています(例:年率0.1%~2.0%超)。投資家が別途支払うのではなく、日割り計算された金額が毎日、信託財産(ファンドの資産)から自動的に差し引かれます。そのため、日々公表されるファンドの基準価額は、すでに信託報酬が控除された後の数値となっています。 報酬の分配 この信託報酬は、ファンドの運営に関わる3社で分け合われます。具体的には、運用を行う「運用会社」、販売や顧客サポートを担う「販売会社」、そして資産の保管·管理を行う「信託銀行」です。各社の取り分は、ファンドの契約書にあたる「目論見書」に明記されています。 2. 運用戦略と手数料の関係:アクティブ vs. パッシブ 信託報酬の料率は、そのファンドがどのような運用戦略をとるかによって大きく異なります。 アクティブ運用(Active Management) 日経平均株価などの市場平均(ベンチマーク)を上回るリターンを目指す運用手法です。これを実現するためには、ファンドマネジャーやアナリストといった専門家が、綿密な企業調査や経済分析を行い、頻繁に銘柄の売買を行います。こうした高度な専門性や手間がかかるため、アクティブ·ファンドの信託報酬は高く設定される傾向にあります。 パッシブ運用(Passive Management) 市場平均と同様の動きをすることを目指す運用手法です。インデックス·ファンドとも呼ばれます。特定の指数に連動するように機械的にポートフォリオを組むため、人件費や調査コストが低く抑えられ、信託報酬は非常に低く設定されています。 3. 第二の収益源:成功報酬 一部のファンドでは、「成功報酬(Performance Fee)」という収益モデルが採用されています。 仕組み これは、あらかじめ定めた目標収益を上回る成果が出た場合にのみ、その超過リターンの一部を報酬として受け取る仕組みです。運用会社のインセンティブと投資家の利益を一致させる効果があります。 適用例 一般的な公募投信ではあまり見られませんが、相場の状況に関わらず絶対的な収益を追求するヘッジファンドや、一部の機関投資家向けの契約では標準的な報酬体系となっています。また、M&Aの仲介など、他の専門的な金融サービスでも広く用いられています。 この「AUM×手数料率」という収益モデルは、安定している一方で、構造的な脆弱性を抱えています。この脆弱性こそが、M&Aやオルタナティブ投資へのシフトといった、現代のアセットマネジメント業界が直面するほぼすべての大きな変化を駆動する根本的な要因となっています。 そのロジックは以下の通りです。まず、運用会社が収益を伸ばすためには、「AUMを増やす」か「平均手数料率を上げる」しかありません。しかし、世界的な潮流として、投資家の資金は手数料の高いアクティブ·ファンドから、手数料の極めて低いパッシブ·ファンドへと大規模にシフトしています。この動きは、市場全体のAUMを増加させる一方で、運用会社が受け取る1円あたりの平均手数料率を強烈に押し下げます。結果として、より多くのお金を、より低い利益率で運用するという「マージン圧迫」が生じます。 この戦略的ジレンマに対し、運用会社は生き残りをかけていくつかの戦略的対応を迫られます。一つは、同業他社とのM&Aを通じて規模を拡大し、バックオフィスなどの重複コストを削減して、低コスト競争を勝ち抜く「スケール追求型」の巨人を目指す道です。もう一つは、専門性が高く、より高い手数料を設定できる不動産、プライベート·エクイティ、ヘッジファンドといったオルタナティブ資産の領域に活路を見出す道です。そして三つ目が、テクノロジーの積極活用によって、新たな収益源を創出するか、運用コストを劇的に下げるイノベーションの道です。このように、シンプルな収益モデルを深く理解することが、業界の将来ビジョンを読み解く鍵となります。   多様な投資対象:伝統的資産からオルタナティブまで アセットマネジメントが扱う資産は、伝統的なものから専門性の高いものまで多岐にわたります。この多様性が、業界の深さと面白さを生み出しています。 1. 資産のスペクトラム 伝統的資産(Traditional Assets) 業界の基盤となるのは、今も昔も上場株式や国債·社債といった伝統的な資産です。これらは流動性が高く、情報も豊富であるため、多くのファンドの主要な投資対象となっています。 オルタナティブ資産(Alternative Assets) 伝統的資産以外の投資対象全般を指し、近年急速に市場が拡大しています。代表的なものには以下のようなものがあります。 不動産(Real Estate): オフィスビル、商業施設、マンション、物流施設など、実物資産に投資します。安定した賃料収入(インカムゲイン)と、物件価値の上昇による売却益(キャピタルゲイン)を狙います。独自のAMエコシステムを持つ巨大な市場です。 ヘッジファンド(Hedge Funds): 株式の「買い(ロング)」と「売り(ショート)」を組み合わせたり、世界経済の大きな流れを読んで投資したりと、複雑で高度な戦略を駆使します。市場が上がっても下がっても利益を追求する「絶対収益追求型」が特徴です。 その他のオルタナティブ: 未公開企業に投資する「プライベート·エクイティ」、新興企業を支援する「ベンチャーキャピタル」、空港や発電所などの「インフラ」、企業への直接融資である「プライベート·デット」など、その種類はますます多様化しています。 2. 詳細解説:不動産アセットマネジメントのビジネス 不動産分野のアセットマネジメント(不動産AM)は、一般的な金融AMとは異なる専門性が求められる領域です。投資家に代わって不動産という資産の価値を最大化することがミッションです。 AMとPMの違い 不動産のキャリアを考える上で極めて重要なのが、アセットマネジメント(AM)とプロパティマネジメント(PM)の違いを理解することです。AMは「投資」の視点から、どの物件を、いくらで、どのように資金調達して購入し、いつ売却するかといった戦略的な意思決定を行います。一方、PMは「運営」の視点から、テナントの募集や賃料回収、建物の維持管理といった現場レベルのオペレーションを担います。不動産AMは、あくまで金融のキャリアです。 業務のサイクル 不動産AMの業務は、一般的に以下のサイクルで進められます。 取得(アクイジション): 投資戦略に合った物件情報を収集し、詳細な調査(デューデリジェンス)を行った上で、価格交渉や契約締結を行います。 運用計画の策定: 購入した物件の価値を最大化するための事業計画を立てます。テナント構成の最適化、リノベーション計画、予算策定などが含まれます。 期中管理: PM会社を監督しながら、計画通りに運用が進んでいるかを管理します。キャッシュフローの管理や、投資家への定期的な報告、資金調達の管理も重要な業務です。 売却(ディスポジション): 出口戦略として、市場環境を見極め、投資家のリターンが最大化される最適なタイミングでアセットを売却します。 3. ビジネスモデルの類型:成功への多様な道筋 ある詳細な分析によると、アセットマネジメント会社は、リターンの源泉と競争優位の獲得手段によって、いくつかのビジネスモデルに類型化できます。 スケール追求型: パッシブ運用を中心に、圧倒的な運用資産規模(AUM)と低コストを武器に競争します。 ファンドマネージ型: スターファンドマネジャーや優秀なアナリストの能力を源泉に、アクティブ運用やヘッジファンドで高い付加価値を生み出します。 企業価値最大化型: プライベート·エクイティやベンチャーキャピタルがこの典型で、投資先企業に深く関与し、その企業価値自体を高めることでリターンを得ます。 アセット特化型: 不動産やインフラなど、特定の資産クラスに関する深い専門知識とネットワークを競争力の源泉とします。 3-4. 日系企業 vs. 外資系企業 ビジネスモデルの違い 日系の大手運用会社は、国内の販売会社との強固なリレーションシップを持ち、幅広い業務を自社で手掛ける総合型が多いのに対し、外資系の運用会社は、特定の分野に強みを持つ専門特化型で、日本法人は比較的スリムな組織体制であることが多いです。 サブアドバイザリー戦略 多くの外資系企業が日本市場で採用するのが「サブアドバイザリー」という巧みな戦略です。これは、自前で日本全国に販売網を構築するのではなく、日系の運用会社と提携し、その日系企業が販売するファンドの「運用部分」を裏方として受託するモデルです。 このサブアドバイザリーモデルは、外資系企業にとって非常に資本効率の高い日本市場への参入戦略と言えます。日本全国にリテール向けの販売網をゼロから構築するには、莫大なコストと時間がかかり、文化的な障壁も存在します。一方で、外資系企業の競争優位の源泉は、日本のリテール営業力ではなく、グローバルな運用ノウハウや多様な商品ラインナップにあります。サブアドバイザリーモデルは、この自社の強みである「運用機能」を、既存の販売網を持つ日系パートナーのプラットフォームに「プラグイン」することを可能にします。これにより、外資系企業は巨額の初期投資や販売網構築の煩雑さを回避しつつ、効率的に日本市場にアクセスできるのです。 組織の内部構造:アセットマネジメント会社の主要部門と職務 アセットマネジメント会社は、その機能に応じて、通常3つの主要部門で構成されています。転職を考える上で、どの部門が自身のスキルや経験に合致するかを理解することは、最初の重要なステップです。 4-1. 3部門構造 運用部門(フロントオフィス): 投資判断を行い、資産を運用する「エンジンルーム」です。ファンドマネジャー、アナリスト、トレーダーなどが所属します。 営業部門(フロントオフィス): ファンドを販売し、顧客との関係を構築·維持する「会社の顔」です。 ミドル・バック部門(ミドル・バックオフィス): 運用と営業を支える「縁の下の力持ち」です。リスク管理、コンプライアンス、法務、経理、ITなど、会社の基盤を支える重要な機能を担います。 4-2. 主要な役割と責任 運用部門 ファンドマネージャー / ポートフォリオマネージャー ファンド運用の最終意思決定者です。どの資産に、どれだけ、いつ投資するかを判断し、ポートフォリオ全体を構築·管理します。ファンドのパフォーマンスに対する全責任を負う、業界の花形職です。 アナリスト 投資判断の基礎となる情報を提供するリサーチの専門家です。担当する企業、業界、国や経済について深く分析し、レポートを作成してファンドマネジャーに投資アイデアを提言します。アナリストとして経験を積むことが、ファンドマネジャーへの最も一般的なキャリアパスとされています。 トレーダー ファンドマネジャーの投資判断に基づき、実際に市場で株式や債券の売買注文を執行する専門家です。最良の価格で、かつ市場に大きな影響を与えずに取引を完了させる高度なスキルが求められます。 営業部門 投資信託営業 個人投資家向けの営業ですが、直接個人に販売するのではなく、販売窓口となる銀行や証券会社とのリレーションシップを管理します。販売担当者向けの勉強会を開催したり、商品の販売促進資料を作成したり、マーケット情報を提供したりすることで、自社ファンドの販売を支援します。 機関投資家営業 年金基金や保険会社といった大口の顧客を直接担当します。顧客の運用ニーズを深く理解し、それに合わせた最適な運用ソリューションを提案する、高度なコンサルティング能力が求められる仕事です。 ミドル・バック部門 ミドルオフィス フロントオフィス(運用·営業)をサポートしつつ、それを牽制·監視する重要な役割を担います。主な業務は、運用パフォーマンスの測定·分析、ファンドが抱えるリスクの管理、そして運用チームが投資ガイドラインを遵守しているかのモニタリングなどです。 バックオフィス ファンド運営の事務的な基盤を支える部門です。トレーダーが執行した取引の決済処理、日々の基準価額の算出を行うファンド計理、資産の残高管理、法務·コンプライアンスなどが含まれます。正確性が命であり、会計士などの専門知識が活かせる領域です。 表1:アセットマネジメントの主要な職務比較 転職希望者が自身のスキルセットと照らし合わせやすいように、主要な職務を以下の表にまとめました。 将来ビジョン:業界を形作る主要トレンド アセットマネジメント業界は、いくつかの強力なメガトレンドによって、その姿を大きく変えようとしています。これらの変化は、新たなビジネスチャンスとキャリア機会を生み出しています。 1. 市場拡大:「資産運用立国」と新NISAのインパクト 日本のアセットマネジメント市場は、歴史的な拡大期にあります。その最大の推進力は、政府の「資産運用立国」構想と、それに伴う新NISA制度です。 成長のエンジン 日本の家計金融資産は約2,000兆円を超えますが、その半分以上が現金·預金に留まっています。この巨大な「眠れる資金」を投資に振り向けることができれば、市場は飛躍的に成長します。新NISAの非課税投資枠の大幅な拡充は、その強力な起爆剤となっています。 市場への影響 実際に、運用会社の資産残高(AUM)は急増しています。2023年には、主要な運用機関の受託額は1,079兆円に達し、前年から170兆円という驚異的な増加を記録しました。新NISAの開始により、この資金流入はさらに加速しており、年間15兆円規模に達する可能性も指摘されています。このAUMの増加は、業界全体の収益基盤を拡大させ、あらゆる部門で新たな求人を生み出す原動力となります。 2. テクノロジーによる変革:FinTechとAIの台頭 テクノロジー、特にAIは、もはや未来の技術ではなく、資産運用の現場で積極的に活用されるツールとなっています。 AI革命 AIの活用事例は多岐にわたります。 アルファ創出: AIアルゴリズムが、ニュース記事、SNS投稿、決算報告書といった膨大なテキスト情報を解析(テキストマイニング)し、人間では捉えきれない投資のヒントや市場の先行指標を見つけ出します。 顧客サービス: 顧客のリスク許容度に合わせて最適な商品を提案する「AI株式ポートフォリオ診断」のようなサービスも登場しています。 業務効率化: バックオフィス業務の自動化や、リスク管理モデルの高度化が進んでいます。 FinTechとの融合 ロボアドバイザーによる自動資産運用や、デジタル技術を活用した顧客向けプラットフォームなど、より広範なFinTech革命が、サービスの提供方法そのものを変えつつあります。これにより、運用会社内部でも、テクノロジーを理解し活用できるIT·デジタル人材の需要が高まっています。 3. ESGという責務:サステナブル・ファイナンスの主流化 ESG(環境・社会・ガバナンス)を考慮した投資は、一時的なブームではなく、投資のメインストリームとなりつつあります。 爆発的な成長 かつて世界のESG投資市場における日本のシェアは僅かでしたが、近年は急速に拡大しています。政府は今後10年間で150兆円規模のGX(グリーン・トランスフォーメーション)投資を実現する目標を掲げており、国内外からESG資金を呼び込もうとしています。 政府·規制当局の後押し 金融庁の「サステナブルファイナンス有識者会議」は、報告書を通じて、ESGを日本の金融システムの中心的な柱とするための政策を推進しています。これは、企業の情報開示基準の整備から、投資商品のあり方まで、業界全体に影響を及ぼす動きです。 課題と機会 ESGは大きな成長分野である一方、評価基準の不統一や、見せかけだけの「グリーンウォッシュ」といった課題も抱えています。この課題は、逆に言えば、信頼性の高いESG分析を行い、投資先企業との対話(エンゲージメント)を通じて企業価値向上を促すことができる専門アナリストにとって、大きなビジネスチャンスとなります。 4. 業界再編:止まらないM&Aの波 アセットマネジメント業界では、M&Aによる大規模な再編が進行中です。その背景には、これまで述べてきたトレンドが複雑に絡み合っています。 再編の理由 コスト圧力: パッシブ·ファンドの台頭による手数料の低下圧力が、運用会社に規模の経済を追求させ、コスト削減を目的とした合併を促します。 新能力の獲得: テクノロジーやオルタナティブ資産といった新たな分野の専門性を獲得するために、その分野に特化した企業を買収します。 グローバル競争: 海外の巨大運用会社と伍していくために、国内の運用会社も規模を拡大する必要に迫られています。 「アンバンドリング」という現象 M&Aを加速させる、より根源的な構造変化が「アンバンドリング(機能の分離)」です。伝統的に一体であった運用会社の機能が、次のように分解されつつあります。 製販分離: 資産を「運用する機能」と、それを「販売する機能」の分離。 上下分離: 運用判断を行う「フロントオフィス機能」と、事務やリスク管理を担う「ミドル·バックオフィス機能」の分離。 このアンバンドリングは、単なる社内組織の再編にとどまらず、それぞれの機能が独立したサービスとして取引される「企業機能のマーケットプレイス」を生み出しています。機能が分離·コモディティ化するにつれて、例えばバックオフィス業務を専門に請け負う第三者機関や、ESGデータを提供する専門ベンダーなどが登場します。これにより、運用会社はもはや「すべてを自社で得意とする」必要はなくなり、自社の真の強み(例えばアクティブな株式運用)に経営資源を集中させ、それ以外の機能は、より規模と効率性を持つ外部の専門企業にアウトソースするという戦略が可能になります。 このダイナミズムは、M&Aの様相をより複雑で活発なものにします。ある会社は自社のバックオフィス部門を専門プロバイダーに売却し、別の会社は最先端のESGリサーチ会社を買収してフロントオフィスを強化する、といった動きが加速します。転職を考える者にとって、これは非常に重要な変化です。キャリアの選択肢は、もはや伝統的なアセットマネジメント会社の中だけにあるのではありません。業界を支えるテクノロジーベンダー、アウトソースされたバックオフィス専門会社、ESGデータプロバイダーといった、成長するエコシステム全体に求人の機会が広がっていることを意味します。この構造変化は、キャリアの可能性を劇的に広げるものなのです。 アセットマネジメントでのキャリア構築:転職希望者へのガイド アセットマネジメント業界への転職は、専門性が高い一方で、多様なバックグラウンドを持つ人材に門戸が開かれています。ここでは、中途採用で成功するための具体的な道筋を示します。 1. 求められる人材像:中途採用市場のニーズ 企業が中途採用で求める人材には、いくつかの共通した特徴があります。 核となるコンピテンシー 職種を問わず、高い分析能力、金融市場への強い知的好奇心、論理的なコミュニケーション能力、そして自ら学び続ける探求心が不可欠です。 評価される職務経験 運用部門: 証券会社や格付け機関でのアナリスト経験、保険会社の資産運用部門での実務経験などは、非常に高く評価されます。 営業部門: 金融機関での法人営業や、BtoBビジネスにおける高いリレーションシップ構築能力が求められます。 不動産AM: 不動産ファイナンス、デベロッパー、PM、仲介などの実務経験はもちろん、不動産分野に強い会計士も有力な候補者となります。 スペシャリストの台頭 業界トレンドを反映し、データサイエンスやITスキルを持つ人材、ESG分析の専門家、特定のオルタナティブ資産に関する深い知見を持つ人材への需要が急速に高まっています。 2. キャリアを拓く資格:有利に働く専門資格 必須の資格はありませんが、特定の資格を保有していることは、自身の専門性を客観的に証明し、転職活動を有利に進める上で大きな武器となります。 金融アセットマネジメント向け 証券アナリスト(CMA): 日本の運用プロフェッショナルにとって、事実上の標準資格と見なされています。 CFA(米国証券アナリスト): 世界で最も権威のある資産運用関連資格。日系·外資系を問わず高く評価され、高度な専門知識と英語力の証明になります。 公認会計士: 財務分析、企業価値評価、ミドル·バックオフィス業務など、会計士の知識は多くの場面で直接的に活かせます。 不動産アセットマネジメント向け 不動産鑑定士: 不動産の価値を評価する国家資格であり、非常に強力な武器となります。 不動産証券化協会認定マスター: 不動産を金融商品として扱う上で中核となる資格です。 全般 高い英語力(TOEIC 800点以上が目安)は、特に外資系企業やグローバルな投資を行う部門では必須条件となることが多く、大きなアドバンテージとなります。 表2:アセットマネジメント・キャリアに役立つ主要資格 3. 求人市場の実際:東京都における転職ランドスケープ アセットマネジメント業界の求人市場は、特に経験豊富なプロフェッショナルにとって活況を呈しています。 給与水準 年収は高く、職務と経験によって大きく異なります。 不動産AM関連職では、年収600万円~1,500万円以上といった求人が多数見られます。 ファンドマネジャー職では、年収800万円~2,000万円以上という高水準のポジションも珍しくありません。 経験者採用の場合、ミドルクラスのポジションでも年収600万円~1,000万円程度が一般的なレンジです。 未経験からの挑戦 未経験者にとってハードルは高いものの、道が閉ざされているわけではありません。特に不動産AMやバックオフィス部門では、不動産営業や経理·会計といった関連スキルが評価され、転職の可能性があります。多くの求人広告で「未経験者歓迎」と記載されていますが、その場合でも簿記の知識や数年程度の社会人経験が求められることが一般的です。 表3:東京都におけるアセットマネジメント求人例 6-4. 転職エージェントの活用 アセットマネジメントの求人市場は専門性が極めて高く、クローズドな案件も多いため、この分野に特化した転職エージェントを活用することは非常に有効な戦略です。 専門のエージェントは、公開されていない求人情報へのアクセス、業界知識に基づいた最適なマッチング、職務経歴書の添削や面接対策、そして年収交渉のサポートなど、多岐にわたる支援を提供してくれます。人生の大きな転機となるキャリアチェンジにおいて、信頼できる専門のエージェントとパートナーシップを組むことは、成功の確率を大きく高める戦略的投資と言えるでしょう。 結論 アセットマネジメント業界は、成長と変革が同時に進行する、ダイナミズムに満ちた時代を迎えています。「資産運用立国」という国家的な追い風が巨大なビジネスチャンスを生み出す一方で、手数料の低下圧力やテクノロジーの破壊的イノベーションが、企業に絶え間ない進化を強いています。 この業界は、現状維持を許さない厳しい世界です。常に学び続ける姿勢、変化への適応力、そして高いプロフェッショナリズムが求められます。しかし、その扉は、卓越したスキルを持つ人材に対して広く開かれています。あなたが金融の専門家であれ、テクノロジーの達人であれ、不動産のプロフェッショナルであれ、あるいは緻密な分析力を持つ会計士であれ、現在のアセットマネジメント業界は、あなたの能力を最大限に発揮し、やりがいのあるインパクトの大きなキャリアを築くための、またとない機会を提供しています。中途採用の門戸は広く、この業界の未来は、今日、その門を叩く多様な才能によって形作られていくのです。 不動産業界に少しでもご興味をお持ちの方は、ぜひ一度、私たちにご相談ください。 あなたのこれまでの経験の中に、きっと活かせる強みが眠っています。 不動産、金融転職に特化したサポートをしているbloom株式会社では、これまでのご経験をどのように新しいキャリアに繋げられるのか、丁寧にご説明させていただきますので、ぜひ一度ご相談ください。 🔗– お問い合わせ – 参考URL アセットマネジメントに向いている人·向いていない人の特徴を解説 - Bridge Agent ファンドマネジャー - おしごと事典 【DX事例5選】金融機関における資産運用業務とDXについてご紹介! | ContactEARTH for Expert オルタナティブ投資で不動産を選ぶべき?メリットや注意点を分かりやすく解説 東京都·アセットマネージャーの求人·転職·中途採用|不動産ジョブ 【2024年版】M&A事例と動向 | M&Aはfundbook(ファンドブック)事業承継・M&A仲介サービス アセットマネジメントとは? 資産運用会社やヘッジファンドの業務内容·役割&信託銀行との違いを解説! | 外資就活ドットコム 【徹底解説】ホワイト業界かつ高給!?アセットマネジメント業界への就活 | 外資就活ドットコム 未来を見据えた日本のアセットマネジメント業界への期待 - KPMGジャパン 成功報酬とは?成果報酬との違いやメリット·デメリット、相場も解説 – レバテック 成功報酬型とは?採用サービスの種類や費用相場を解説 – レバテック サステナブルファイナンスに係る金融庁の取組み 1200万円のファンドマネージャー·ディーラー·トレーダーの転職·求人一覧 不動産のアセットマネジメント·ヘッジファンド·PE投資の転職·求人一覧 ファンドマネージャーとは?仕事内容·年収·資格について|金融業界の職種図鑑 アセットマネジメント業界とは?仕事内容·求められるスキルや資格を解説|求人·転職エージェント 【2025年最新】M&A最新動向と成功事例20選

    業界研究

    日本の不動産アセットマネジメント業界:ノルマ・KPI・労働環境の完全ガイド(2025年版)

    日本の不動産アセットマネジメント業界は、世界第2位のJ-REIT市場を中心に年間635.7兆円の運用資産を誇る巨大産業です。AM業界の多くの企業では、年2回の目標管理制度により、AUM(運用資産)成長率10-20%、NOI(営業純利益)改善率3-8%といった明確な数値目標が設定され、達成度が賞与やインセンティブに反映されることが多いです。働き方改革の影響やDX化による業務の効率化により月平均残業時間は34時間まで改善し、年収は経験3-5年で800-1,200万円、シニアレベルで1,500-3,000万円と、金融業界でも競争力のある水準を維持しています。 不動産アセットマネジメント業界の「ノルマ」の実態 大手企業における目標管理制度の仕組み 日本の大手不動産アセットマネジメント会社では、半期ごとの目標管理制度(MBO)が標準化されています。実際、弊社でも採用活動をお手伝いしている業界のリーディングカンパニーでも、年2回(4月と10月)の目標設定と評価が行われ、この達成度が直接的に賞与額に反映されます。 運用資産(AUM)成長目標は企業規模により異なりますが、大手企業で年率10-20%、中堅企業で15-25%、ブティック型AM会社では20-40%という高い成長率が求められます。三菱地所グループは2030年までに運用資産10兆円、営業利益300億円という野心的な目標を掲げており、これがグループ各社・各部門・各社員レベルの目標にカスケードダウンされています。 職種別の具体的なノルマ設定 アクイジション(物件取得)チームには、年間取得額目標として50億円から1,000億円(企業規模により異なる)が設定され、年間2-6件の大型案件成約が期待されます。成約率は追求案件の30-50%が目標とされ、デューデリジェンスは初期評価を2-4週間で完了することが求められます。 アセットマネジメント(運用)チームの目標は、ポートフォリオNOI改善率年3-8%、稼働率維持(プライム物件で95%以上)、テナント定着率80%以上、資本的支出のROI15-25%などが設定されます。これらの数値は月次でモニタリングされ、四半期ごとに詳細なレビューが行われます。 インベスターリレーションズ(投資家対応)では、新規ファンド組成による資金調達額が年間50億円から500億円、既存投資家からのAUM維持率95%以上、投資家満足度スコアの維持向上が主要な評価指標となります。 重要な評価指標(KPI)の詳細 収益性指標の業界ベンチマーク 2024年12月時点の東京都心部におけるキャップレート(還元利回り)は、オフィスビルで3.16%、物流施設で3.97%、ホテルで5.14%となっています。これらの数値は投資判断の基準となり、各アセットマネージャーはこれを上回るパフォーマンスが求められます。 NOI(営業純利益)の業界平均は、東京のオフィスビルで46,883円/㎡/年(営業費用率26%)となっており、これを基準に改善目標が設定されます。優良物件では74%という高いNOI率を維持することが期待され、運営効率の最適化が常に求められます。 IRR(内部収益率)の目標水準は、コア投資で7-12%、バリューアッド戦略で12-18%、オポチュニスティック投資で18-25%以上が一般的です。日本市場は安定性重視のため、欧米市場と比較してやや保守的な目標設定となっています。 運用パフォーマンス指標 J-REIT全体の平均稼働率は98.8%(2025年6月時点)という高水準を維持しており、オフィス物件で98.4%、商業施設で99.9%となっています。アセットマネージャーには、この業界平均を上回る稼働率の維持が求められ、空室率を2%以下に抑えることが基本的な目標となります。 賃料収入の成長については、既存テナントからの賃料改定で年率1-3%の増収、テナント入替時には5-10%の賃料アップが目標とされます。また、管理費削減により営業費用率を前年比1-2%改善することも重要なKPIとして設定されています。 目標達成のための戦略とプロセス 組織的な目標設定アプローチ 業界ではトップダウン型の戦略立案とボトムアップ型の実行計画を組み合わせたハイブリッド型の目標設定が主流です。経営陣が設定した全社目標(AUM成長率、収益目標など)を各部門に展開し、現場レベルでは物件ごとの詳細な改善計画を策定します。 市場環境の変化に応じた四半期ごとの目標見直しも重要な特徴です。金利環境、為替変動、地域市場の需給バランスなどを考慮し、柔軟に目標を調整します。COVID-19パンデミック時には、ホテルやオフィスセクターの目標を大幅に見直し、物流施設や住宅への資源配分を変更した実績があります。 目標達成のための具体的手法 AUM成長戦略では、機関投資家(年金基金、保険会社、政府系ファンド)との関係構築が最重要です。カスタマイズされた投資ビークルの提案、海外投資家とのジョイントベンチャー、私募REITの組成などを通じて、大型マンデートの獲得を目指します。 物件価値向上策として、プロアクティブなリーシング戦略(早期更新インセンティブ、テナントミックスの最適化)、設備投資によるビルグレードアップ(ZEB化、スマートビル技術導入)、ESG対応強化(GRESB評価向上、グリーンビル認証取得)などが実施されます。 業界の労働環境の現実 ワークライフバランスの改善傾向 不動産アセットマネジメント業界の月平均残業時間は34時間と、ファンド業界の中では非常に良好な水準です。2019年の働き方改革法施行以降、月45時間の残業上限が厳格に管理されるようになっています。 リモートワーク制度については、週2-3日のハイブリッド勤務を認める企業が増加しています。パンデミック後も完全出社に戻した企業が多い他業界に比べ、働く側に寄り添った会社が多いです。外資系運用会社では、より柔軟な働き方が認められる傾向にあり、ワーケーション制度を導入する企業も出てきています。 魅力的な給与体系と成果報酬 基本給与レンジは、エントリーレベルのアナリストで450-650万円、経験3-5年のアセットマネージャーで800-1,200万円、シニアアセットマネージャーで1,200-1,800万円、ディレクタークラスで2,000-3,500万円となっています。 賞与制度は業績連動型が主流で、基本給の2ヶ月程度が標準的ですが、好業績時には5-6ヶ月まで支給されることもあります。外資系企業では変動報酬の比率がさらに高く、総報酬の50-70%が業績連動となるケースも珍しくありません。 明確なキャリアパスと成長機会 業界標準のキャリアプログレッションは、アナリスト(目安として0-3年)→アソシエイト(同じく3-5年)→ヴァイスプレジデント(5-8年)→ディレクター(8-12年)→マネージングディレクター(12年以上)という段階を踏みます。各段階で求められるスキルセットが明確に定義されており、計画的なキャリア形成が可能です。 事実上の必須資格として最も重要なのが「不動産証券化協会認定マスター(ARES認定マスター)」です。初めてAMになる方はともかく、AMから別のAM会社への転職の際は、ほぼ「持っていて当たり前」となっています。この資格は6ヶ月以上の研修と試験合格、実務経験2年以上が必要で、ファンドマネージャーや事業責任者になるための必須要件とされています。その他、CFA、不動産鑑定士、宅地建物取引士などの資格も評価されます。 転職希望者が知るべき業界の現実 大手企業vsブティック型企業の選択 大手企業では、体系的な研修制度、安定した基本給(800-1,500万円)、充実した福利厚生が魅力です。一方で、官僚的な目標設定プロセス、グループ全体の業績に左右される賞与、昇進の遅さなどがデメリットとなります。 ブティック型企業では、より高い成長目標(年率25-50%)と引き換えに、大きな裁量権、迅速な意思決定、高い成果報酬(エクイティ参加も可能)が得られます。ただし、個人のP&L責任が重く、市場環境悪化時の雇用リスクも高くなります。 成功のための実践的アドバイス 転職成功のためには、まずARES認定マスター資格の取得を目指すことが重要です。また、業界ネットワーキングイベントへの積極的参加、J-REIT市場構造の理解、ESG投資トレンドへの対応力も評価されます。 語学力については、ビジネスレベルの日本語は必須ですが、外資系企業や海外投資家対応では英語力も重要な評価要素となります。TOEICスコア800点以上、できれば900点以上が望ましいとされています。 入社後の現実的な期待値として、最初の1-2年は財務モデリングや市場分析などの基礎スキル習得期間となり、3年目以降から本格的な案件執行や顧客対応を任されるようになります。即戦力を求める中途採用でも、業界特有の慣習や規制への適応には6-12ヶ月程度必要です。 🔗総合不動産管理会社への転職成功事例:Oさん(32歳|女性)ケース まとめ:不動産アセットマネジメント業界への転職を成功させるために 日本の不動産アセットマネジメント業界は、明確な数値目標と成果主義的な評価制度を持ちながらも、日本的な長期雇用慣行と充実した人材育成制度を維持している魅力的な業界です。年収水準は金融業界でもトップクラスで、ESG投資の拡大や海外投資家の参入により、今後も成長が期待されています。 転職を検討する方は、業界特有のKPIやノルマ体系を理解した上で、自身のキャリア目標に合った企業選びをすることが重要です。大手企業の安定性を取るか、ブティック型企業の成長機会を選ぶか、外資系企業のグローバルな環境を求めるか、それぞれのメリット・デメリットを慎重に検討することをお勧めします。 不動産業界に少しでもご興味をお持ちの方は、ぜひ一度、私たちにご相談ください。 あなたのこれまでの経験の中に、きっと活かせる強みが眠っています。 不動産、金融転職に特化したサポートをしているbloom株式会社では、これまでのご経験をどのように新しいキャリアに繋げられるのか、丁寧にご説明させていただきますので、ぜひ一度ご相談ください。 🔗– お問い合わせ – 参加URL Japan: AUM of asset managers 2025| Statista Japan Asset Management Market Size, Outlook, Share & Global Report 2030 The impact of COVID-19 on Japanese firms: mobility and resilience via remote work | International Tax and Public Finance Human Resource Management | Nomura Real Estate Holdings, Inc. Top 5 Asset Management Companies in Japan ‣ HayInsights Mitsubishi Estate - Wikipedia Occupancy Rate | Portfolio | Japan Prime Realty Investment Corporation Key Performance Indicators For Successful Asset Management | Primior Group “Workcations”: Changing How Japanese Offices Run in the Post-COVID-19 Era | Nippon.com Understanding Work Culture in Japan: Overtime, Holidays, and Work-Life Balance

    業界研究

    不動産ファンドの中途採用は?年収の相場は?日系不動産ファンドと外資系不動産ファンドの違いは?

    はじめに:なぜ今、不動産ファンドへの転職が注目されるのか? 自身のキャリアをより専門的でダイナミックな領域へとステップアップさせたいと考えるプロフェッショナルにとって、不動産ファンド業界は非常に魅力的な選択肢として存在感を増しています。不動産という実物資産の確固たる価値と、金融の持つ高度な戦略性を融合させたこの業界は、他にはない知的な興奮と大きなやりがいを提供してくれます。本稿では、この専門性の高い業界への「転職」を検討している方々が抱くであろう疑問、「中途採用の動向はどうか」「年収の相場はどのくらいか」「日系と外資系では何が違うのか」という3つの核心的なテーマについて、徹底的に解説を進めてまいります。 この業界がなぜこれほどまでに注目を集めるのか、その背景にはまず、圧倒的な市場規模があります。日本の不動産私募ファンド市場は、私募REITやグローバルファンドを含むと、その運用資産額(AUM)は実に40.8兆円という巨大な規模に達しています。さらにJ-REIT市場だけでも14兆円を超える時価総額を誇り、これらを合わせた証券化不動産の市場は約60兆円にも上ります。この巨大な資本が動く市場では、常に新たな投資機会の創出と、既存資産の価値最大化が求められており、それを担う優秀な人材への需要が絶えることはありません。 そして、その高い専門性に見合うだけの報酬水準も、この業界の大きな魅力の一つです。経験を積んだプロフェッショナルであれば、年収1,200万円を超えることは珍しくなく、外資系のトップファームやマネジメント層になれば、年収2,000万円を超える高額な報酬も決して夢ではありません。自身のスキルと実績が正当に評価され、高い報酬へと直結する。このダイナミズムこそが、多くの野心的な人材を惹きつけているようです。 不動産ファンド業界の全体像:市場規模と最新動向を解説 不動産ファンド業界への転職を考える上で、まず最初に把握すべきは、自らが飛び込もうとしている「市場」の全体像です。この章では、マクロ的な視点から日本の不動産投資市場の規模、主要なプレーヤー、そして最新の「動向」を詳しく解説し、キャリアを考える上での土台となる知識を提供します。この「業界」の環境を「知る」ことは、あなたの「転職戦略」を立てる上で不可欠な第一歩となります。 市場規模の把握:60兆円に迫る巨大マーケット 日本の不動産ファンド市場は、驚くべき規模にまで「成長」を遂げています。三井住友トラスト基礎研究所と不動産証券化協会(ARES)の共同調査によると、2024年12月末時点での不動産私募ファンドの市場規模は、私募REIT・グローバルファンドを含むと、運用資産額ベースで40.8兆円と推計されています。この巨大な市場は、機関投資家や富裕層などを対象とした非公開の私募ファンドと、上場しているJ-REITで構成されており、両者を合わせると「約60兆円」に達します。これは日本の経済において極めて重要な役割を担っていることを示しています。 投資家の動向とアセットクラスの選別 この活発な市場の主役は、J-REITを始めとする国内の「投資家」です。特に「財閥」系や「独立系」のファンドは、安定した資金力と情報網を武器に市場の「中核」を担っています。一方で、歴史的な円安などを背景に「外資系」ファンドの存在感も増しており、時に数千億円規模や街づくり規模の大型案件を手掛けることもあります。 投資対象としては、安定した賃料上昇が期待できる「都心部の住宅」や、インバウンド需要により、コロナ以降、急速に成長中の「ホテル」への注目が高いです。伝統的な「オフィス」ビルへの投資も大きいものの、働き方の多様化を背景に、立地やスペックに優れた物件への選別投資の傾向が鮮明です。また、EC市場の拡大や、2024年の働き方改革に伴い、物流ドライバーの稼働時間軽減のため、中継地となる「物流施設」の開発や「データセンター」といった新規領域への投資も活発化しています。 これまでの伝統的なアセットである「オフィス」や「住宅」を扱える人材の需要は引き続き存在する一方で、「ホテル」「物流施設」「データセンター」などの新たなアセットクラスに対応できる人材の採用が、各アセットマネジメント会社にとって急務となっています。こうした新領域に対応可能な人材の市場価値は、今後ますます高まっていくと考えられます。 不動産ファンドの仕事内容:専門職種と業務フローの徹底解剖 不動産ファンドの仕事内容は、大きく「フロント」と「ミドル・バック」に分かれます。この章では、それぞれの「職種」が担う具体的な役割と、投資のプロセスを一気通貫で解剖していきます。 A.フロント:投資の最前線を担う部門 フロントは、ファンドの収益を直接生み出す、まさに投資活動の最前線です。「アクイジション」「アセットマネジメント」「ファンドマネジメント/IR」という三つの主要な「機能」に分かれています。 アクイジション (Acquisition):物件取得のプロフェッショナル アクイジションは、ファンドの投資戦略に合致する優良な不動産物件を市場から見つけ出し、「取得」する専門チームです。不動産仲介会社や金融機関など幅広い「ネットワーク」を活用した情報収集(ソーシング)から始まり、詳細な投資分析(アンダーライティング)と徹底的な調査であるデューデリジェンス(DD)を実行します。DDでは、建築士による物理的調査、不動産鑑定士による経済的調査、弁護士による法的調査を行い、リスクを洗い出します。最終的に投資委員会の承認を得て、売り主との価格交渉や資金調達を進め、契約を「クロージング」します。 アセットマネジメント (Asset Management):資産価値向上の司令塔 アセットマネージャー(AM)は、取得した不動産の「資産」価値を、運用期間中に最大限まで高めるミッションを担います。担当物件の収益を最大化するため、賃料設定の見直しやテナント誘致(リーシング)活動を主導します。また、日常的な建物の「管理」「運営」を担うPM会社の監督や、価値を向上させるための「改修」「リノベーション」といった工事の計画・実行も重要な業務です。投資家への定期的な運用状況の報告(レポーティング)も行い、最終的には最適なタイミングで物件を「売却」します。 ファンドマネジメント/IR (Fund Management / Investor Relations):ファンドの顔 ファンドマネージャーは、ファンド全体の「運用」「責任者」として、経営戦略を担います。新規ファンドの「組成」や、国内外の機関投資家などから資金を募る資金調達(ファンドレイズ)、そして既存投資家への説明責任を果たすIR活動が主な仕事です。海外投資家との「対応」も多く、高い「英語力」が求められる「ポジション」です。アクイジションがこの業務も担うこともあります。 B.ミドル・バック:ファンドを支える屋台骨 ミドル・バックは、ファンドの安定的な運営を支える重要な部門です。「経理・財務」はファンドの会計処理や決算業務を、「法務・コンプライアンス」は契約書のリーガルチェックや法令遵守体制の構築・管理を担います。これらの専門的なサポートがあって初めて、フロントは安心して業務に専念できるのです。 【徹底比較】日系不動産ファンド vs. 外資系不動産ファンド 「転職」を考える上で、「日系」を選ぶか「外資系」を選ぶかは、あなたの年収や働き方、キャリアパスに大きな影響を与えます。両者の違いを多角的に比較・検討し、自分に合った環境を見極めることが大切です。 年収・報酬体系と企業文化 年収水準は、一般的に「外資系」の方が高い傾向にあります。外資系は個人のパフォーマンスに連動するインセンティブの割合が非常に大きく、まさに「実力主義」の世界です。一方、「日系」は、特に財閥系のファンドは、安定した経営基盤を背景に、手厚い福利厚生や退職金制度が充実している場合が多く、長期的な安定性に優れています。 企業文化も大きく異なり、「日系」はチームワークを重視し、長期雇用を前提とした文化が根付いています。近年はワークライフバランスの改善に積極的で、「フレックスタイム制」や「リモートワーク」の導入も進んでいます。「外資系」は個人の専門性と成果を最大限に評価する徹底した「成果主義」で、若手でも大きな裁量権を持って案件を任せられるなど、成長の機会は豊富です。 投資戦略と求められるスキル 投資戦略にも違いが見られます。「日系」ファンドは、親会社であるデベロッパーなどとの連携を活かし、長期的に安定した収益を狙う「コア型」の運用を得意とします。「外資系」ファンドはそれに加え、割安な物件を仕入れ、価値を上げてから売却し、大きな売却益を狙う「バリューアッド型」や短期でバリューアップして売却する「オポチュニスティック型」など、より積極的で「先進的」な手法を駆使します。 求められるスキルのひとつとして、外資系企業ではほぼすべてのポジションにおいて、ビジネスレベル以上の「英語力」が必須とされています。特に、メールでのやり取りに加え、海外投資家や本国との円滑なコミュニケーションを行うためには、高度な英語運用能力が求められます。 🔗外資系AM会社への転職成功事例:Yさん (29歳/女性)のケース 不動産ファンドの年収相場:ポジションと経験年数別のリアル 「転職」を志す多くの人にとって、最大の関心事の一つが「年収」でしょう。ここでは、具体的な「ポジション」や企業タイプ別に、年収のリアルな「相場」を掘り下げていきます。 役職別年収レンジ 不動産ファンドにおける年収は、キャリアの段階に応じて明確に上昇していく傾向があります。 アソシエイト/担当者レベル(20代後半~30代前半): 実務の最前線で経験を「積む」期間です。年収レンジは一般的に 600万円~1,200万円 程度です。未経験からの中途採用の場合、この「クラス」からスタートすることが多いです。 マネージャー/管理職候補レベル(30代): プロジェクトやチームのリーダー的な役割を担い、大きな責任と裁量権を持ちます。年収レンジは 900万円~1,600万円 程度が「相場」となります。 部長/本部長/シニアレベル(40代以上): 部門全体を「統括」する経営層に近いポジションです。年収は 1,200万円~2,000万円 が一つの目安ですが、特に「外資系」ファンドではこの上限を大きく超え、2,500万円以上も可能です。 企業タイプ別年収 所属する企業のタイプによっても年収水準は大きく異なります。最も高い報酬が期待できるのは「外資系」で、業績連動の「インセンティブ」により、ベースサラリーの数倍の報酬を得ることもあります。次に高いのが「日系(財閥系)」で、安定性と手厚い福利厚生が魅力です。「日系(独立系)」は企業ごとの差が大きいですが、成功しているファンドでは外資系に匹敵する報酬を提示することもあります。  不動産ファンドへの転職を成功させる方法 「どうすればこの業界に転職できるのか」という実践的な「方法」に焦点を当てます。求められる「経験」や「スキル」から、有利になる「資格」、効果的な「転職活動」の進め方まで、あなたの「転職」を成功に導くための具体的なステップを提示します。 求められる経験と有利になる資格 不動産ファンドの「中途採用」では、即戦力となる人材が求められるのが基本です。不動産仲介やデベロッパー、PMといった不動産業界の出身者や、銀行・証券などの金融業界で不動産ファイナンスやM&Aの経験を持つ人材が非常に有利になります。 「未経験」からの挑戦も可能ですが、戦略的なアプローチが必要です。これまでのキャリアで培ったスキルが「どう活かせる」のかを明確に語れること、そして「専門性を高めたい」という強い意欲を示すことが重要です。 資格は、あなたのスキルと知識を客観的に証明する強力なツールです。特に「宅地建物取引士」「不動産証券化協会認定マスター」「不動産鑑定士」は業界での評価が非常に高く、大きなアドバンテージになります。その他、「簿記2級以上」や「一級建築士」なども業務に役立つでしょう。 転職活動の進め方:専門エージェントの活用 不動産ファンド業界は専門性が高く、求人の多くが「非公開」で募集されるため、個人で「情報収集」するには限界があります。そこで、この業界に特化した「転職エージェント」を利用することが、成功への近道となります。「bloom株式会社」といったエージェントは、この領域で豊富な「実績」と「ネットワーク」を持っており、非公開求人の紹介から書類選考・面接対策、年収交渉まで、手厚い支援を受けることができます。まずは無料のキャリア相談に登録し、専門家のアドバイスを受けることをおすすめします。 🔗総合不動産管理会社への転職成功事例:Oさん(32歳|女性)ケース 主要プレーヤー紹介:あなたが目指すべき企業はどこか? 業界をリードする主要な「企業」をいくつか紹介します。具体的な企業名を「知る」ことで、あなたの「転職」活動におけるターゲットがより明確になるでしょう。 日系(財閥系): 「三井不動産」や「三菱地所」といった総合デベロッパーを中核とするグループです。圧倒的なブランド力と情報網、開発力を背景に、安定した経営基盤の上で大規模な案件に携わることができます。 日系(独立系): 「ケネディクス株式会社」に代表される、親会社を持たないファンドです。1995年「創業」のパイオニアで、AUM(運用資産残高)3兆円超という業界トップクラスの規模を誇ります。意思決定の速さや、ユニークな投資戦略、そして「フレックスタイム」や「在宅勤務」を積極的に導入する柔軟な「働き」方が特徴です。 外資系: 「ゴールドマン・サックス・リアルティ・ジャパン」のような世界的な投資銀行の不動産・アセットマネジメント部門です。グローバルな資金とノウハウを武器にダイナミックな活動を展開しており、高額な報酬と徹底した「成果主義」で知られています。世界中から集まる優秀な人材と共に、自身の「成長」を極限まで「追求」したいプロフェッショナルにとって、この上ない魅力があるでしょう。 おわりに:あなたのキャリアを成功に導くための最終チェックポイント 「不動産ファンドの中途採用」「年収の相場」「日系と外資系の違い」を軸に、この専門的でダイナミックな業界への転職を目指す皆様に向けて、網羅的な情報を分析・提供してまいりました。 最後に、あなたの輝かしいキャリアをこの業界で実現するために、最終的なチェックポイントを提示します。 自己分析の徹底: あなたの強みと志向を明確に言語化することが、全てのスタートラインです。 情報収集と企業研究: 各社のウェブサイトのIR情報などを読み込み、投資実績や求める人材像を把握してください。 スキルアップと資格取得: 目標とのギャップを埋めるための具体的な行動計画を立てましょう。 戦略的な転職活動: 業界に特化した転職エージェントの力を借りて、最適な機会を見つけ出し、面接では自信を持って貢献できる点をアピールしてください。 不動産ファンドへの道は、決して平坦ではありません。しかし、そこには困難を乗り越えた者だけが手にできる、大きな達成感と、経済的な成功、そして社会に貢献するやりがいがあります。この記事が、あなたの挑戦への確かな一歩を踏み出すための、信頼できるガイドとなることを心から願っています。 不動産業界に少しでもご興味をお持ちの方は、ぜひ一度、私たちにご相談ください。 あなたのこれまでの経験の中に、きっと活かせる強みが眠っています。 不動産、金融転職に特化したサポートをしているbloom株式会社では、これまでのご経験をどのように新しいキャリアに繋げられるのか、丁寧にご説明させていただきますので、ぜひ一度ご相談ください。 🔗– お問い合わせ – 参考URL 私募ファンド市場動向【株式会社三井住友トラスト基礎研究所】 日系不動産ファンド最新動向(2024年度上期) | 野村不動産ソリューションズ 不動産投資市場動向(2024年上半期)~外資の取得額が減少するも、全体では高水準を維持 | ニッセイ基礎研究所 不動産私募ファンドに関する実態調査 ~2025年1月 調査結果~ 2025年不動産市場の動向と課題 外資系不動産ファンド最新動向(2024年度上期) J-REIT市況月次レポート 2025年6月 REIT(リート)の動向調査レポート レポート・市場動向J-REITレビュー J-REIT市場の動向と収益見通し。今後5年間で▲7%減益を見込む-シナリオ別のレンジは「▲20%~+10%」となる見通し | ニッセイ基礎研究所 J-REIT市場 現状と今後の見通し(2025年4月号) 国内不動産私募ファンド、市場規模は38.6兆円 | 業界関連ニュース 不動産私募ファンドに関する実態調査 2025 年 1 月 ~調査結果 ARES マンスリー レポート(2023 年 4 月)

    転職成功事例

    転職成功事例

    総合不動産管理会社への転職成功事例:Oさん(32歳|女性)ケース

    総合不動産管理会社への転職成功事例:Oさん(32歳|女性)ケース 前職:ITサービス、グローバルサポート事業会社 転職後:総合不動産管理会社 Oさん(32歳)女性 【年収の変動】 前職:350万円 転職後:540万円 はじめに:ITから不動産業界へ。異業種転職というチャレンジ Oさんとの出会いは、他社エージェントを利用しながらも「どこに応募しても通過しない」という壁にぶつかっていたタイミングでした。ご自身で宅建士の資格を取得し、本気で不動産業界を志しているにも関わらず、未経験であることを理由に門前払いが続いていたことに、不安と焦りを感じておられました。 私たちは、そんなOさんの思いと不安を丁寧に受け止め、「なぜうまくいかないのか」「どうすれば変わるのか」を一緒に紐解いていきました。 🔗外資系AM会社への転職成功事例:Yさん (29歳/女性)のケース 転職活動期間と応募状況 Oさんの転職活動期間は、約2か月間と比較的短期間でした。 最終的には8社に応募し、総合不動産管理会社からの内定を獲得されました。 初回面談で見えてきた課題と可能性 初回面談では、他社でうまくいかなかった原因を整理するところから始めました。 Oさんが抱えていた最大の不安は、 「未経験でも、本当に不動産業界に転職できるのか?」 というものでした。 その不安を和らげるため、過去に未経験から不動産業界に転職された方々の事例や、実際の企業人事からの評価ポイントを共有しました。実例を通じて「評価される視点」を理解していただいたことで、徐々に自信を取り戻していただけました。 応募企業の選定とOさんの重視ポイント Oさんが重視していたのは「キャリアとしての成長性」でした。 将来、同じ会社で長く働くにしても、別のステージに移るにしても、経験を活かしながらキャリアアップできる道があるのか。その視点をもとに企業を精査し、選考を進めていきました。 不動産業界を選んだ理由と活かせた前職経験 もともとOさんはマンションを中心とした不動産に関心を持っており、「どうせなら、好きなものに関わって働きたい」という想いを持っておられました。今回の転職は、その想いを実現する大きな一歩だったのです。 前職ではシステムの保守運用をご担当されていましたが、不動産業界においても業務のIT化やDX推進が進む中で、IT知見は確実に評価される武器となりました。 面接対策で意識した“評価ポイントの言語化” 今回の転職では、面接対策に特に力を入れました。 すでに書類選考の段階で企業側から一定の関心を持っていただけていたため、事前に人事担当者へ確認を行い、 どの点に関心を持っていただけたのか どのような経験を、どう伝えれば効果的か といったポイントを整理し、それをもとに面接準備を行いました。 3回にわたる模擬面接・想定問答の調整を通じて、Oさんが自身の強みを「言語化」できるようサポートさせていただきました。 転職成功のカギとなったのは「自己理解」と「企業理解」 今回の転職が成功した最大の理由は、企業理解と自己理解を丁寧に重ね合わせたことに尽きます。 Oさんは、転職先企業がどのようなビジネスを展開しているか、その中で自分がどのように貢献できるか、将来的にどのような成長が描けるかを、しっかりと言語化できていました。 「今、自分は何を提供できるのか」 「この企業で、どのような未来を築いていきたいのか」 この2つの視点を持ち、面接官に伝えられたことが、高く評価されたのだと考えています。 未経験から不動産業界へ ― 今後増えるであろう成功事例 近年、不動産業界ではITやDX領域を中心に異業種からの転職者が確実に増えています。Oさんのように、未経験であっても「不動産に関わりたい」という想いを持つ方には、これからますます多くのチャンスが生まれていくでしょう。 最後に ― 不動産業界への転職を目指すあなたへ 未経験だからといって、チャンスがないわけではありません。 大切なのは、自分の過去の経験がどう活かせるのかを一緒に整理することです。 不動産業界に少しでもご興味をお持ちの方は、ぜひ一度、私たちにご相談ください。 あなたのこれまでの経験の中に、きっと活かせる強みが眠っています。 不動産、金融転職に特化したサポートをしているbloom株式会社では、これまでのご経験をどのように新しいキャリアに繋げられるのか、丁寧にご説明させていただきますので、ぜひ一度ご相談ください。 🔗– お問い合わせ –

    転職成功事例

    外資系AM会社への転職成功事例:Yさん (29歳/女性)のケース

    前職:不動産AM3年 → 海外で翻訳業務3年 転職後:外資系アセットマネジメント会社 Yさん(29歳/女性) 年収の変動 前職:550万円 転職後:1000万円 転職活動のスケジュールと戦略設計 Yさんの転職活動は、おおよそ半年のスパンでした。海外在住であったことから、帰国前に一度オンライン面談を実施し、スケジュール感や希望条件、キャリアの方向性を擦り合わせ。その3ヶ月後、帰国を目前に再度面談を行い、本格的な転職活動をスタートしました。 通信トラブルや時差の問題などもありましたが、柔軟に対応いただけた企業様のおかげもあり、実質2〜3ヶ月での内定となりました。   初回面談で大切にした「距離感と理解」 初回の面談では、同年代ということもありリラックスした雰囲気の中で雑談を交えながら、現地での生活状況や将来展望をヒアリング。単なるスキルの棚卸しではなく、「どういう働き方をしたいのか」「どんな環境を望んでいるのか」といった価値観に寄り添ったヒアリングを意識しました。   経験がどう評価されたのか?通訳業務とAMスキルの融合 Yさんは、海外大学にて大学学長の秘書や通訳・翻訳業務に従事されていました。日本語・英語の両言語で対外折衝に携わっていたご経験は、外資系AM企業でも即戦力として評価されるポイントでした。 また、不動産AM経験も3年と一定の実務知識を有していたため、「英語力 × AMスキル」の掛け合わせが非常にユニークかつ市場価値の高い人材として評価されました。   応募から内定までの選考プロセス 応募企業は5社。そのうち2社から内定を獲得されました。 Yさんにとって、海外からの応募というイレギュラーな事情もあったため、我々エージェント側では以下の支援を行いました: 候補者ニーズの即時把握と情報提供スピードの強化 企業側への状況共有(海外在住である点、通信環境の制約など) 時間調整やトラブル発生時のフォローアップ 面接対策における英語での想定質問アドバイス   転職の軸は「経験の活かし方」と「柔軟な働き方」 Yさんが特に重視されたのは、これまで培ってきた英語力やAM経験がしっかり活かせるかどうか、そしてワークライフバランスが柔軟な環境であるか、という点でした。 実際、応募された企業の選定もこの2点を基軸に行い、社風や働き方に対する懸念については企業側にも詳細を確認。その内容をYさんと共有することで、不安を払拭できたと感じています。   面接で高く評価された点 面接官から特に高評価だったのは、やはり英語力と不動産AMに関する理解の深さです。他候補者と比較しても、実務に対する視座の高さや、実践的なスキルが抜きん出ていたとのフィードバックをいただきました。   不動産金融特化のキャリア支援とは? bloom株式会社では、不動産金融(ファンド)領域に特化したキャリア支援を行っています。 この分野は不動産業界の中でも「上流」に位置しており、そもそもどんなキャリアパスがあるのか分からないという方も多いのが実情です。 現在の市場価値の診断 キャリア戦略の立案 業界・企業ごとの違いや働き方の実態 年収レンジの相場感 など、個別最適化された情報と戦略をご提供しています。   最後に 不動産業界を一度離れたご経験がある方の中には、戻ることに不安を抱えている方も多いかもしれません。しかし、Yさんのように語学力や業界経験を武器に、「理想の働き方」と「高年収」の両立を実現できるケースは確実に存在します。 「今の自分に価値があるのか分からない」「次のキャリアステップに悩んでいる」と感じている方は、ぜひ一度ご相談ください。あなたの“知らない強み”を一緒に言語化し、最適な道筋をご提案いたします。   🔗– お問い合わせ –

    転職成功事例

    ファンドコンサルティング型不動産デベロッパーへの転職成功事例:Iさんのケース

    前職:大手製造メーカー 経理職 転職後:ファンドコンサルティング型不動産デベロッパー 経理副部長 Iさん(37歳)男性 年収の変動 前職:1310万円 転職後:1380万円 転職の動機と初回面談の内容 Iさんが転職を決意した理由は、自分の経理職としての経験を活かしつつ、さらなる成長性を求めていたことでした。彼は、大手製造メーカーという安定した企業に勤務していたものの、現状に対して「さらに上の企業を目指すのは難しい」と感じていました。そこで、転職エージェントとの初回面談では、より成長が期待できる業界へチャレンジしたいという意向を伝え、年収アップも重要なポイントであると語りました。 エージェントは、Iさんの希望に対して、経理職というスキルを活かしつつ、建物の「モノづくり」に携われるデベロッパー業界への転職を提案。具体的なビジネスモデルに挑戦し、新しいプロダクトを手掛ける企業でスキルアップできる点が、Iさんにとって魅力的だったようです。この提案により、Iさんは前職と同じ経理職を維持しながらも、新たなキャリアの可能性を広げる選択肢を見出すことができました。   転職活動の詳細と選ばれた企業 Iさんが転職活動を始めたのは、同じ経理職を希望していたものの、企業規模や業界が異なることに対して不安を感じていました。製造業界から不動産業界への転職は一見大きな業界変更に見えますが、Iさんは経理職としての経験を基に、新しい業界でも十分に自分のスキルが通用するという確信を持っていました。転職活動期間は約3ヶ月、ゴールデンウィークを挟んだため若干時間がかかりましたが、最終的にはファンドコンサルティング型不動産デベロッパーで経理副部長というポジションを勝ち取りました。 彼が転職後に最も注目したポイントは、年収とビジネスモデルでした。転職先企業は、初任年収が約1400万円、会社平均の給与は1600万円に達しており、今後の年収の伸びが期待できる点が非常に魅力的でした。また、製造業界に対する不安を感じていたIさんは、時代に合った優位性を持つビジネスモデルを展開している不動産デベロッパー企業の選定において、長期的に働き続けながらキャリアアップができると感じたことが、最終的に転職成功へと繋がりました。   転職活動中の不安とその解消方法 Iさんは、異業界への転職ということで不安を感じていました。特に、不動産業界が今どのような状況にあり、将来的に長く働けるのか、また新しい会社で学べるスキルが将来再度転職する際にどう評価されるかという点が気がかりでした。しかし面談を通し、不動産業界の現状や今後の見通しについて詳細に説明し、安心していただけるよう努めました。業界特有の知識を得ることで、Iさんは自信を深め、転職先での将来に対しても前向きな気持ちを持っていただけました。   面接で評価されたポイント 面接では、Iさんの経理スキルが大きな強みとして評価されました。異業界からの転職であったにもかかわらず、前職での経理職の経験がそのまま役立つことが認められたのです。また、コミュニケーション能力も高く評価されました。Iさんは、話がスムーズかつ端的であり、またウェットな人柄が面接官に良い印象を与えたといいます。このような点が面接を通過するうえで重要な要素となり、転職先企業とのマッチングを成功に導きました。   転職成功の秘訣 Iさんが転職に成功した理由は、まず「自分の成長したい方向」が明確であったことにあります。彼は、目先の年収や「より大手企業へ」という垂直的なキャリアアップだけを追求するのではなく、経理職としてのスペシャリティを維持しながら、新しいプロダクトやファンドビジネスに携わり、成長していくことを重要視しました。こうした明確な成長ビジョンを持つことで、転職活動の際に必要なアクションをしっかりと取ることができました。 転職活動中に心がけるべきこととして、エージェントに自分の希望や将来像をしっかり伝えることが大切です。Iさんもエージェントとの面談で、自分のキャリアの方向性や希望する条件を明確に伝え、その上でエージェントが新たな視点を提供してくれたことが大きな助けとなったと述べています。   不動産業界への転職の可能性 Iさんのように、異業界から不動産業界へ転職するケースは今後も増えると考えられます。「業界が異なる・業種が違う転職」はまだ少ないものの、将来的にはこの流れが加速することが予想されます。特に、収益性や将来性のある業界への転職を通じて、意外と簡単にキャリアアップを実現できる可能性があることが示唆されています。転職活動において重要なのは、単に年収やポジションを追い求めるのではなく、自分が成長できる環境に身を置くことが成功への鍵だと言えるでしょう。   結論 Iさんの転職成功は、単なる業界変更にとどまらず、自身のキャリアの成長とビジョンに基づいた理想的な選択をした結果です。経理職としての専門性を活かしつつ、ファンドビジネスや新しいプロダクトに挑戦することによって、今後も成長し続けることができる環境を手に入れることができました。Iさんの事例は、他の転職希望者にとっても貴重な参考になるかと思います。 不動産アセットマネジメントに特化したbloom株式会社では、これまでのご経験がどのようにAM業務に繋がるのか、丁寧にご説明させていただきますので、ぜひ一度ご相談ください。 🔗– お問い合わせ –

    1分登録完了 無料転職支援サービスに登録する