Asset Career

経験と情熱が息づく場所。 金融と不動産の舞台で キャリアが花開く。

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    Business details

    事業内容

    外資系金融機関、金融・不動産ファンド、不動産デベロッパー・AM・PM、MAアドバイザー/MA仲介への転職をサポートいたします。

    01 外資系金融機関や投資ファンドへの挑戦を支援

    外資系金融機関や投資ファンドの世界で成功するために必要な知識やスキル、ネットワークを提供し、高度な業界で求められる競争力と専門性を身に付けるサポートをいたします。

    社員が会話している写真

    02 不動産デベロッパー・ファンド・AM・PMへの
    キャリアアップ

    業界経験豊富な専門アドバイザーからの、実践的なスキルトレーニングや最新の市場動向に基づく戦略的アドバイスを通じ、キャリアアップを支援します。

    業界独自の専門知識を持った人材として成長するためのプログラムを提供し、不動産業界での次の一歩を高い視点から見据えるためのサポートを行います。

    不動産に対してのキャリアアップ支援をサポートしている写真

    03 高いインセンティブを目指す
    キャリアパスのサポート

    PEファンドやMA仲介など、高いインセンティブ報酬が期待できる分野でのキャリア構築を支援します。

    高いリターンを追求し、成果に見合った報酬を手にしたい方に最適なサポートを提供します。

    握手をしている写真

    Reason

    Asset Careerが選ばれる理由

    不動産業界の第一線で活躍するアドバイザーが、「活きた声」を基に転職活動を成功へと導きます。

    • 01 不動産・金融経験が豊富なアドバイザー だからこそできる”実現可能なキャリア”の提案

      業界に精通したアドバイザーによる個別のキャリアコンサルティングを通じて、築き上げてきたスキルセットと専門知識を最大限活用できる環境を探し出すことに専念しております。

    • 02 専門家だからわかる稀少で優良な求人

      不動産・金融・M&A業界における強力なコネクションを活かし、一般的なエージェントがアクセスできないような、貴重な求人情報を独自に収集しています。

      稀少性が高いだけでなく、それが今後のキャリア形成上どのようなプラスを生み出すのかも含めてご提案させていただきます。

    • 03 開発・再販・仲介の総合不動産事業を自社で展開

      当社は創業以来、総合不動産事業を展開しており、それらの経験から不動産ファン ドやデベロッパー等で求められているスキルが何かを実務ベースで理解しています。

      その経験を通じて面接対策を行うことも可能です。

    Asset Careerでしか出逢えない求人を取り揃えております。

    • 外資系金融機関
    • 大手日系金融機関
    • 不動産ファンド/投資家/AM/PM
    • 不動産デベロッパー/用地仕入
    • M&Aアドバイザー/M&A仲介
    • ファイナンシャルアドバイザー

    Flow

    ご相談までの流れ

    1. STEP 01

      無料カウンセリング

      以下のフォームよりお申し込みいただいた後、弊社スタッフよりご連絡差し上げます。
      カウンセリングではあなたの経験、スキル、キャリアの目標をお聞きするとともに、不動産、金融、M&Aに関する基礎知識もご説明いたします。

      不動産、金融、M&Aに関する知識の記事へ>>

    2. STEP 02

      案件紹介

      あなたの能力とキャリアの目標にマッチする案件をご紹介します。
      他では見つけることが出来ない、成長性の高い不動産、金融、M&Aファンドを紹介いたします。

    3. STEP 03

      選考対策

      安心してご希望の求人にご参画いただけるように選考の対策を行います。
      面接の成功に向けて、一般的な質問への対策から、業界特有の知識まで、包括的なサポートを行います。

    4. STEP 04

      オファー交渉

      オファーが提示された際には、あなたに代わって最適な条件を交渉します。
      給与、役職、勤務条件など、ご希望に最大限沿えるような交渉のテクニックが弊社にはあります。

    5. STEP 05

      内定後フォロー/入社後フォロー

      内定を受け取った後も、入社するまでの一連の手続きを全てご対応します。
      さらに、入社後も定期的なフォローアップを実施し、理想のキャリアが実現しているかを継続してご支援いたします。

    Consultant

    コンサルタント紹介

    • Exective Consultant

      伊達 あいり

      新卒から看護師として医療現場の最前線で多くの患者さんと向き合い、その方の背景や思いに寄り添いながら最適なケアを提供してきました。 この経験から、”人の人生に深く関わり、前向きな変化を支える”ということにやりがいを感じ、 人材業界へとキャリアチェンジ。
      人材業界で経験を積み、不動産・金融業界に興味を持ちました。 現在はエグゼクティブコンサルタントとして 不動産・金融業界に特化した転職支援を行っています。
      前職で培った人に寄り添う力を活かし、単なるスキルや経歴のマッチングにとどまらず、 求職者一人ひとりの価値観やキャリア観に深く向き合いながら、長期的な目線でキャリアの提案を行うことを心がけています。

    • Exective Consultant

      久保 佑樹

      千葉工業大学 社会システム科学部プロジェクトマネジメント学科を卒業後、大手家電量販店に入社。在学中はプロジェクトマネジメントの理論と実践を学び、リーダーシップや戦略的思考を学ぶ。入社後は店舗運営、人材育成、売上管理で成果を上げ、マネージャーに昇格しました。
      これまでの経験を活かし、求職者のキャリア形成を支援するため、キャリアアドバイザーへの転職を決意。「お客様第一」の姿勢を大切にしつつ、データ分析を活用した課題発掘力を強みとして、多くの人の転職を支えることを目指しています。

    • Exective Consultant

      中村 和矢

      前職では不動産・建設業界の転職支援をマネージャーとしてCA/RA両側面担当しておりました。
      現在では不動産・金融・建設領域を中心に転職支援をしており、
      特に不動産デベ、AMやPMなどハイクラスのキャリアアップを専門的にサポートしています。
      また、金融・建設業界においてもワークライフバランスの整った働き方や、
      不動産業界へのキャリアチェンジなどを提案しております。

    • Manager

      稲荷山 竜

      中央大学法学部卒業後、大手公務員試験予備校に入社。
      公務員志望者向けのキャリアコンサルタントとして、主に大学3・4年生の支援をしつつ、複数の大学・短大キャリアセンターの外部講師も担当。
      その中でよりプロフェッショナルな社会人の皆様の転職サポートに関心を持ったことがきっかけで転職し、現在に至ります。
      主に不動産・金融・建設業界の紹介を得意としています。

    • Manager

      関根 大道

      IT営業としてハウスメーカー等にDX・経営支援ソリューション営業に従事。その後人材紹介会社に転職。不動産・建築業界特化チームを立ち上げ・マネジメントを行い、現在はbloom株式会社にて主に不動産・金融のハイクラス転職をサポートしております。

    • 最高執行役社長

      小田村 郷

      慶應義塾大学卒業後、不動産仲介(三井不動産リアルティ)、不動産AM(トーセイアセットアドバイザーズ)を経て現職。様々な規模・アセットタイプを経験、実務は仲介業とAM業、顧客タイプはBtoB、BtoC向けの両側面を経験していることで、幅広い関係者への広範囲かつ的確なアドバイスを実現。
      現在は不動産会社も経営していることから、不動産・金融業界に対する広範囲のキャリアアップ支援を行うことができる

    • Exective Consultant

      伊達 あいり

      新卒から看護師として医療現場の最前線で多くの患者さんと向き合い、その方の背景や思いに寄り添いながら最適なケアを提供してきました。 この経験から、”人の人生に深く関わり、前向きな変化を支える”ということにやりがいを感じ、 人材業界へとキャリアチェンジ。
      人材業界で経験を積み、不動産・金融業界に興味を持ちました。 現在はエグゼクティブコンサルタントとして 不動産・金融業界に特化した転職支援を行っています。
      前職で培った人に寄り添う力を活かし、単なるスキルや経歴のマッチングにとどまらず、 求職者一人ひとりの価値観やキャリア観に深く向き合いながら、長期的な目線でキャリアの提案を行うことを心がけています。

    • Exective Consultant

      久保 佑樹

      千葉工業大学 社会システム科学部プロジェクトマネジメント学科を卒業後、大手家電量販店に入社。在学中はプロジェクトマネジメントの理論と実践を学び、リーダーシップや戦略的思考を学ぶ。入社後は店舗運営、人材育成、売上管理で成果を上げ、マネージャーに昇格しました。
      これまでの経験を活かし、求職者のキャリア形成を支援するため、キャリアアドバイザーへの転職を決意。「お客様第一」の姿勢を大切にしつつ、データ分析を活用した課題発掘力を強みとして、多くの人の転職を支えることを目指しています。

    • Exective Consultant

      中村 和矢

      前職では不動産・建設業界の転職支援をマネージャーとしてCA/RA両側面担当しておりました。
      現在では不動産・金融・建設領域を中心に転職支援をしており、
      特に不動産デベ、AMやPMなどハイクラスのキャリアアップを専門的にサポートしています。
      また、金融・建設業界においてもワークライフバランスの整った働き方や、
      不動産業界へのキャリアチェンジなどを提案しております。

    • Manager

      稲荷山 竜

      中央大学法学部卒業後、大手公務員試験予備校に入社。
      公務員志望者向けのキャリアコンサルタントとして、主に大学3・4年生の支援をしつつ、複数の大学・短大キャリアセンターの外部講師も担当。
      その中でよりプロフェッショナルな社会人の皆様の転職サポートに関心を持ったことがきっかけで転職し、現在に至ります。
      主に不動産・金融・建設業界の紹介を得意としています。

    • Manager

      関根 大道

      IT営業としてハウスメーカー等にDX・経営支援ソリューション営業に従事。その後人材紹介会社に転職。不動産・建築業界特化チームを立ち上げ・マネジメントを行い、現在はbloom株式会社にて主に不動産・金融のハイクラス転職をサポートしております。

    • 最高執行役社長

      小田村 郷

      慶應義塾大学卒業後、不動産仲介(三井不動産リアルティ)、不動産AM(トーセイアセットアドバイザーズ)を経て現職。様々な規模・アセットタイプを経験、実務は仲介業とAM業、顧客タイプはBtoB、BtoC向けの両側面を経験していることで、幅広い関係者への広範囲かつ的確なアドバイスを実現。
      現在は不動産会社も経営していることから、不動産・金融業界に対する広範囲のキャリアアップ支援を行うことができる

    Media

    メディア

    イベント・交流会

    イベント・交流会

    株式会社リブ・コンサルティング主催|Real Estate Meet Up ~不動産業界 次世代交流会~

    株式会社リブ・コンサルティング主催|Real Estate Meet Up ~不動産業界 次世代交流会~「先着30名様限定」 株式会社リブ・コンサルティング 不動産クロスイノベーション事業部主催のReal Estate Meet Up ~不動産業界 次世代交流会~に弊社 bloom株式会社 最高執行役社長 小田村 郷が登壇いたします。 レガシーな不動産業界を変える次世代が集う交流会。 業界内外の仲間と語り合い、新しいつながりと未来への一歩を築く場。 主催:株式会社リブ・コンサルティング イベント詳細ページ https://handr.libcon.co.jp/seminar/sem_250905_1497/   プログラム 1)オフレコセッション 不動産業界の変革を実践されている次世代リーダーに登壇いただき、ここでしか聞けない変革推進の裏側を余すことなくお話しいただきます。 2)交流会 軽食を交えながら、参加者同士の情報交換とネットワーキングの場をご提供いたします。   登壇予定者 林 陽平 様 野村不動産ソリューションズ株式会社 常務取締役 ----------------------------- シュリハリ チャンドラガトギ 様 エコサイクル株式会社 代表取締役社長 ----------------------------- 冨澤 一憲 様 タウンライフ株式会社 取締役部長 ----------------------------- 小田村 郷 bloom株式会社 最高執行役社長 ----------------------------- 主催 株式会社リブ・コンサルティング 不動産クロスイノベーション事業部 深い知見を武器に、業界の垣根を超えた前例のない成果を実現する 不動産業界特化のコンサルタント集団 強み①業界知見・ネットワーク 10年以上の経験で培った深いインサイトやネットワークを活かし、次世代型ビジネスを実現。 強み②事業開発メソッド 徹底した一次情報収集に基づき、机上の空論ではない革新的かつ実現可能な事業構想を立案し、PoC(実証実験)を伴走。 強み③事業グロース伴走 業界出身の専門家がバリューチェーン全体にコミットし、1→10の成長フェーズを突破する支援を提供。 🔗お申込みフォーム    

    イベント・交流会

    【イベントレポート】大盛況!bloom×霞ヶ関キャピタル『不動産人事トーク&交流会』

    2025年8月29日(金)、霞ヶ関キャピタル株式会社様とのコラボレーションイベント『不動産人事トーク&交流会』を神保町、九段下のシェアオフィスBuD squareにて開催いたしました。 【イベントレポート】第3回:不動産ファンド交流会 不動産アセットマネジメント業界やその周辺領域でご活躍されている方々にお集まりいただき、会場は終始熱気に包まれていました。ご参加いただいた皆様、誠にありがとうございました。 霞ヶ関キャピタル様の魅力に迫る、人事トーク&事業説明 イベントの前半では、霞ヶ関キャピタル株式会社の人事ご担当者様、各事業部門のご担当者様にご登壇いただき、事業内容や社風、そして今後のビジョンについて詳しくお話しいただきました。 企業のウェブサイトだけでは得られない、現場のリアルな情報や働く方々の想いに、参加者の皆様は熱心に耳を傾けていらっしゃいました。 「事業説明をしっかり聞けて参考になりました」 「各部門の方が来られており、事業内容の理解が深まった」 「オフィス以外のアセットタイプの事業内容について知見が広がった」 といった参加者の皆様からお声をいただき、企業理解を深める貴重な機会となったことが伺えました。 直接話せるから価値がある!熱気あふれる交流会 イベントの後半は、交流会を実施しました。 霞ヶ関キャピタル様で実際に働く社員の方々が各テーブルを回ってくださり、参加者は少人数のグループで直接質問をしたり、意見交換をしたりと、非常に活発な交流が行われました。 限られた人数だからこそ、一人ひとりが聞きたいことをじっくりと話せる時間となり、 「霞が関キャピタルの方々の人柄や雰囲気をリアルで知ることができた」 「何でも質問しやすく、人事の方からの説明を細かい点まで聞けた」 「実際に働いている方々と直接お話し、自身の考えと相違が無いことを確認できた」 など、多くの喜びの声を頂戴しました。 企業のカルチャーや働く方々の業務への向き合い方を肌で感じ、「ますます同企業で働きたい気持ちが深まった」という感想も寄せられ、参加者の皆様にとって非常に有意義な時間となったようです。 また、同じ業界で働く参加者同士のネットワーキングも活発に行われ、 「多くの同業者の方々と交流できた」 「普段会えない人と出会うことができて良かった」 といった声も聞かれ、新たな繋がりが生まれる場ともなりました。 おわりに 改めまして、本イベントにご参加いただいた皆様、そして多大なるご協力を賜りました霞ヶ関キャピタル株式会社の皆様に、心より御礼申し上げます。 【次回のイベント】 ~不動産ファンド交流会イベントのご案内~ 【開催日時】2025年9月19日(金)19:30~21:30 【開催場所】東京都千代田区神田神保町3-27-7 Takebashi7 5F 神保町駅より徒歩4分、九段下駅より徒歩4分 GoogleMap:https://maps.app.goo.gl/c7H7dpPSMBvmCkFK7 【参 加 費】無料 【参 加 者】30名前後(対象:PE、AM、PM、仲介、レンダーなど、不動産証券化関連ビジネスに従事される方々) ★普段知らない他社・他職種の様子を知りたい方 ★同じ業界の友人を作って盛り上がりたい方 ★AMに混じって話してみたいPM、レンダーの方など… ぜひご参加ください! 🎤 主催者:小田村 郷 (bloom株式会社 代表) 〇仲介・AM職を経て、AM領域に特化した転職支援エージェントを設立。 〇業界構造と人材動向に精通した視点で、キャリアのヒントを提供します。 ご予約はこちらから🔗https://liff.line.me/2006263688-KVanajEB?liff_id=2006263688-KVanajEB&group_id=137994 不動産業界に少しでもご興味をお持ちの方は、ぜひ一度、私たちにご相談ください。 不動産、金融転職に特化したサポートをしているbloom株式会社では、これまでのご経験をどのように新しいキャリアに繋げられるのか、丁寧にご説明させていただきますので、ぜひ一度ご相談ください。 🔗– お問い合わせ –

    イベント・交流会

    【8月29日】第4回不動産ファンド交流会&霞ヶ関キャピタル事業説明会

    【8月29日】第4回不動産ファンド交流会&霞ヶ関キャピタル事業説明会 ■bloom×霞ヶ関キャピタルのコラボイベントのご案内~不動産人事トーク&交流会~【開催日時】2025年8月29日(金)19:00~21:00【開催場所】東京都千代田区神田神保町3-27-7 Takebashi7 5F 神保町駅より徒歩4分、九段下駅より徒歩4分(https://bud-square.com/)GoogleMap:https://maps.app.goo.gl/zybW3KAcfMPUrjHy8【参 加 費】無料【参 加 者】30名前後(不動産AMや周辺領域にて従事される方々)bloom×霞ヶ関キャピタルのコラボイベント開催!!以下の方たち必見です!!★業務内容や各職種の様子を知りたい方★不動産業界での転職について考え始めた方→霞ヶ関キャピタルの人事の方が参加!!ざっくばらんにお話が伺えます。★参加者には選考が有利になる特典あり→なんと今回ご参加いただいた方は書類選考免除!!皆様のご参加、お待ちしております!! 🎤 主催者:小田村 郷(bloom株式会社 代表)〇仲介・AM職を経て、AM領域に特化した転職支援エージェントを設立。〇業界構造と人材動向に精通した視点で、キャリアのヒントを提供します。こちらからLINEの友だち登録後、🔗イベント予約をお願いいたします。 🔗【イベントレポート】第3回:不動産ファンド交流会

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    業界研究

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    不動産ファンドマネージャーを目指すための戦略的プレイブック:ミドルキャリアの転職と年収最大化への道筋

    本記事は、不動産ファンドマネージャーへのキャリア転換を目指すミドルキャリアのプロフェッショナルに対し、その成功への道筋と年収を最大化するための戦略を網羅的に提示するものです。現在の日本の不動産投資市場は、世界的な低金利環境と旺盛な投資意欲を背景に、活況を呈しています。特に2024年から2025年にかけては、取引額が過去最高水準に達すると予測されており、優秀な人材にとっては絶好の機会が到来しています。 成功の鍵は、不動産ファンドのビジネスモデルとファンドマネージャーに求められる多岐にわたる職務(アクイジション、アセットマネジメント、IR・ファンドレイジング)を深く理解することにあります。特に、物件の価値を最大化するアセットマネジメント能力と、新たな投資機会を発掘・実行するアクイジション能力は、採用市場において極めて高く評価されます。 年収最大化の観点からは、日系企業と外資系企業の報酬体系の構造的な違いを理解することが不可欠です。外資系ファンドは成果主義に基づく高額なボーナスが特徴であり、特にフロントオフィス業務(アクイジション、ファンドレイジング)や、高成長セクター(物流、データセンター等)の専門性を持つ人材は、2,000万円を超える年収も十分に射程圏内となります。 これらの市場環境分析から、求められるスキルセット、具体的な年収水準、そして採用プロセスを勝ち抜くための職務経歴書の作成法、面接戦略、転職エージェントの活用法まで、一貫した戦略的フレームワークを提供します。これを活用することで、転職希望者は自身の市場価値を正確に把握し、キャリアと年収の飛躍的な向上を実現することが可能となるでしょう。 🔗アセットマネジメント業界のビジネスモデルとは?転職を検討する上で考える将来ビジョン 日本の不動産ファンド業界の全体像 不動産ファンドマネージャーへの転職を成功させるためには、まずその戦場となる業界の構造、力学、そして最新の動向を深く理解することが不可欠です。本章では、不動産ファンドの基本的な仕組みから、ファンドマネージャーが担う具体的な役割、そして現在進行形で変化する市場環境までを多角的に分析し、キャリア戦略を構築するための強固な土台を築きます。 1. 不動産ファンドの解剖学:仕組みと構造 不動産ファンドとは、複数の投資家から資金を集め、その資金を元に不動産を取得・運用し、そこから得られる賃料収入(インカムゲイン)や売却益(キャピタルゲイン)を投資家に分配する仕組みです。個人では投資が困難な大規模な不動産や、多様な物件ポートフォリオへのアクセスを可能にする、プロフェッショナルによる集団投資ビークルと言えます。 日本における主要なファンド形態 日本の不動産ファンド市場は、主に以下の3つの形態で構成されています。 J-REIT(上場不動産投資信託) 証券取引所に上場している投資法人の形態をとり、株式と同様に市場で自由に売買できるため、高い流動性と透明性が特徴です。税法上の要件(利益の90%超を分配するなど)を満たすことで法人税が実質的に非課税となる「導管性」が確保されており、安定した分配金利回りを投資家に提供しやすい構造となっています。ただし、その投資口価格は、裏付けとなる不動産の価値だけでなく、株式市場全体の地合いや金利動向にも影響を受ける側面があります。 私募REIT J-REITとは対照的に、非公開のREITは上場せず、50名未満の機関投資家などを対象に募集される非公開のREITです。J-REITに比べて流動性は低いものの、市場のセンチメントに左右されにくく、保有不動産の価値をより直接的に反映した安定的な価格形成が期待できます。 私募ファンド 特定の機関投資家のニーズに合わせて組成される非公開のファンドであり、一般的に合同会社(GK)と匿名組合(TK)を組み合わせた「GK-TKスキーム」や特定目的会社(TMK)が用いられます。3年から10年程度の運用期間が定められたクローズド・エンド型が主流で、投資戦略の自由度が高いです。高リスク・高リターンを追求するオポチュニスティック戦略やバリューアッド戦略は、主にこの私募ファンドの形態で実行されます。 主要な投資スキーム 匿名組合(TK) 投資家(匿名組合員)が事業者(営業者である合同会社)に出資し、事業から生じる利益の分配を受ける契約形態です。投資家は不動産の所有権を持たず、有限責任であるため、管理が簡素化されるメリットがあります。 任意組合 複数の投資家が共同で不動産を所有し、事業を運営する形態です。投資家は不動産の共有持分を持ちますが、それに伴い責任も大きくなります。 特定目的会社(TMK) 資産の流動化・証券化のみを目的として設立される法人です。倒産隔離機能を持ちます。 オルタナティブ投資としての位置づけ 不動産は、株式や債券といった伝統的資産以外の投資対象を指す「オルタナティブ投資」の中核をなす資産です。伝統的資産との価格変動の相関性が低いため、ポートフォリオに組み入れることで分散投資効果が期待でき、インフレヘッジとしても機能します。このオルタナティブ投資としての役割を理解することは、投資家への説明責任や資金調達(ファンドレイジング)の場面で極めて重要となります。 2. ファンドマネージャーの使命:360度の視点から見る役割 不動産ファンドマネージャーの究極的な使命は、投資家の利益を最大化することです。そのために、不動産ポートフォリオの価値をあらゆる側面から向上させるべく、多岐にわたる業務を遂行します。その役割は、大きく4つの機能に分解できます。 なお、日系ファンドや中小規模のアセットマネジメント会社においては、ファンドマネージャー(FM)とアセットマネージャー(AM)の役割が明確に分業されておらず、業務を兼任しているケースも多く見られます。そのため、実務上はFMであっても肩書き上は「アセットマネージャー」と称されることも珍しくありません。 どの程度FMとAMの業務を分担するかは、ファンドの運用体制・規模・方針によって異なります。 本稿では、外資系ファンドや大手アセットマネジメント会社に見られるような、FMとAMの役割が明確に分業されているケースを前提として、ファンドマネージャーの業務内容と役割について解説します。 機能1:投資戦略/アクイジション(Investment Strategy & Acquisition) FMが「投資意思決定と戦略遂行の責任者」 ・ファンドの投資方針やリスク許容度に合致するかをFMが判断 ・ソーシングには関与しないが、投資案件の評価、投資委員会の調整、承認プロセスを主導 ・AMやアクイジションチームがまとめた投資メモをレビュー・補強し、LPや社内承認プロセスに展開 ・投資家へ案件のプレゼンや、最終投資判断(IC)の責任者として関与 この機能はFMにとってコア。投資判断=FMの存在意義。 機能2:ポートフォリオマネジメント(Portfolio Management) ファンド全体の価値管理・中長期リスク管理の司令塔 ・複数アセットを持つファンドにおける「投資配分」「戦略的保有方針」の設計 ・NOI目標、IRR、分配方針、キャッシュマネジメント、借入管理(デット戦略)など ・各アセットの運用状況(AM提供)を把握し、収益改善や売却判断の判断材料とする ・財務モデルやIRR予測を随時アップデートし、LPへの報告や判断材料に利用 アセット単位ではなくファンド単位で最適化を図るのがFMの役割。 機能3:ディスポジション(Exit Strategy & Disposition) 投資リターンを現実化するための最終判断者 ・売却時期、タイミング、対象の選定はFM主導(市場分析・戦略判断ベース) ・売却実務はAMが主導するが、FMが価格戦略、投資家説明、分配戦略などを最終判断 ・売却益の再投資判断や、LP分配方針に関してもFMが最終責任を持つ 売却判断はFMの戦略的判断業務の一環であり、極めて重要。 機能4:ファンドレイジング&IR(Fundraising & Investor Relations)- 機関投資家との信頼関係構築 投資家と信頼関係を構築・維持する、もう1つの中核任務 ・募集資料(IM・PPT)の作成と説明責任 ・機関投資家とのディスカッション、DD対応 ・運用開始後の定期レポーティング、定例ミーティング ・投資戦略・運用状況の透明性確保とトラブル対応 FMが「投資家の顔」として、外部とのリレーションを築くことは重要任務。 3. 市場の脈動(2024-2025年):追い風と向かい風を読む 市場全体の力強さ 日本の不動産投資市場は、現在、極めて活況を呈しています。2024年の事業用不動産投資額は4兆円を大きく上回り、JLLの予測では5兆4,875億円に達し、リーマンショック後の最高額を更新する見込みです。この高い取引水準は、2025年も継続すると予測されています。 金利環境 日本銀行が緩やかな金融政策の正常化を開始したものの、欧米諸国と比較して依然として極めて緩和的な金利環境が続いています。レンダー(金融機関)の融資姿勢も積極的であり、これが活発な取引市場を支える基盤となっています。市場が警戒する最大のリスクは、想定を上回るペースでの金利上昇であり、これが現実となれば投資家の期待利回り(キャップレート)が上昇し、取引が停滞する可能性があります。 投資家の動向 2024年の顕著なトレンドとして、海外投資家が好調な市場環境を捉えて利益確定の売却を優先し、一時的に取得ペースを緩めた点が挙げられます。しかし、その減少分をJ-REITや国内事業法人といった国内投資家が旺盛な意欲で吸収しており、市場の競争環境は依然として激しいです。海外投資家も、特にバリューアッド型の投資機会に対しては虎視眈々と再参入の機会を窺っている状況です。 アセットクラス別の動向 オフィス:コロナ禍を経て一時的に投資妙味が薄れていたオフィスセクターが、力強い回復を見せています。特に、都心部の高品質なAグレードビルへの需要集中("Flight to Quality")が顕著で、空室率は低下し、賃料も上昇基調に転じています。欧米と比較して日本のオフィス回帰率が高いことも背景にあり、2024年には再び投資額トップのセクターに返り咲きました。 物流施設:依然として投資家に人気の高いアセットタイプですが、市場はより複雑な様相を呈しています。首都圏では大量の新規供給により空室率が上昇傾向にある一方、地方圏では需給が逼迫しているエリアも多いです。また、トラックドライバーの労働時間規制強化に起因する「2024年問題」は、より効率的な最新鋭の物流施設への需要を喚起しています。 ホテル・商業施設:インバウンド(訪日外国人)および国内観光需要の力強い回復が、両セクターへの投資を牽引しています。2024年のホテルへの投資額は過去最高を記録し、銀座や心斎橋といった一等地の商業施設の賃料はコロナ禍以前の水準を上回っています。 市場動向から読み解く戦略的視点 現在の市場環境を深く分析すると、転職希望者が理解すべき2つの重要な力学が浮かび上がります。 第一に、J-REIT市場と私募不動産市場の間に生じている価格の乖離です。2024年、東証REIT指数は軟調に推移し、多くのJ-REITが保有資産の純資産価値(NAV)を大幅に下回る価格で取引されています。一方で、私募市場では不動産価格が高値で安定しており、取引も活発です。この価格差を利用し、J-REITはNAVギャップを埋めるべく、保有物件を好条件の私募市場で売却し、その利益を投資口の買い戻しや特別分配に充てる動きを活発化させています。これにより、従来は買い手であったJ-REITが、2024年には市場における優良物件の主要な「売り手」へと変貌しています。この力学は、アクイジション担当者にとって、J-REITが重要な物件ソーシングルートであることを意味し、アセットマネジメント担当者にとっては、高値で取得した物件の価値をさらに向上させる高度な運用能力が求められることを示唆しています。 第二に、「二極化」というメガトレンドが全てのアセットクラスを貫いている点です。オフィス市場では、最新鋭のAグレードビルと、老朽化したBグレード以下のビルとで、空室率や賃料動向に明確な差が生じています。物流施設においても、最新のスペックを持つ大型施設と旧来の施設とではテナントからの評価が全く異なります。この二極化は、単なる築年数や立地の問題だけでなく、ESG(環境・社会・ガバナンス)への対応や、人材獲得競争を勝ち抜くための快適な労働環境の提供といった、現代的な企業ニーズを反映したものです。これは、不動産ファンドマネージャーの役割が、単に資産を「管理」するだけでは不十分であり、リノベーションやコンバージョンといった積極的な「価値創造(バリューアッド)」戦略を実行する能力が不可欠になっていることを意味します。職務経歴書や面接において、この二極化市場を勝ち抜くための具体的な戦略や経験を語れるかどうかが、候補者の価値を大きく左右します。 キャリアパスの構築:ファンドマネージャーへの道 不動産ファンドマネージャーという専門職への道は一つではありません。しかし、採用市場には明確に評価される経験、スキル、資格が存在します。本章では、企業が真に求める人材像を解き明かし、転職を成功に導くための必須ツールキットと、キャリアを加速させるための戦略的要素を具体的に解説します。 1. 理想の候補者像:企業が本当に求める人材とは 中途採用市場において、不動産ファンドが求めるのは「即戦力」です。したがって、成功する候補者は、不動産取引、ファイナンス、あるいは分析業務に直接的な経験を持つ人材が中心となります。 最も評価される職務経歴 不動産デベロッパー・仲介会社:用地取得や開発プロジェクトマネジメント、売買仲介の経験は、特にアクイジション業務において即戦力として高く評価されます。 投資銀行(IBD)・M&Aアドバイザリー:DCF法を用いた精緻な財務モデリング能力、バリュエーションスキル、そしてディール実行能力は、特にオポチュニスティックファンドの若手ポジションで非常に親和性が高いです。 アセットマネジメント・プロパティマネジメント会社:AM/PMの実務経験は、ファンド内のアセットマネジメント部門への自然なステップアップとなります。特にNOIを改善させた具体的な実績は強力なアピールポイントとなります。 金融機関(不動産ファイナンス担当):不動産向け融資の審査・実行経験は、リスク分析能力やキャピタルストラクチャーへの深い理解を証明します。 監査法人・会計事務所(不動産チーム):公認会計士や税理士資格を持つプロフェッショナルは、ファンドの経理・財務、デューデリジェンス業務において重宝されます。 不動産鑑定士:不動産鑑定士が持つ高度な価格評価の専門性は、アクイジションやアセットマネジメントにおける意思決定の根幹を支えるスキルとして高く評価されます。 テクニカルスキル以外の重要資質 専門スキル以上に、企業は特定の思考様式や行動特性を重視します。それは、複雑な情報を整理し、本質を見抜く論理的思考力、プレッシャーの高い環境下で成果を出す精神的な強靭さ(タフさ)、指示待ちではなく自ら課題を発見し解決する主体性、そして多様なステークホルダーと円滑に交渉・調整を進める高度なコミュニケーション能力です。 2. 必須ツールキット:コアコンピタンスと強力な資格 テクニカルスキル(交渉の余地なし) 財務モデリング能力:Excelを駆使し、ゼロから複雑かつダイナミックなキャッシュフローモデルを構築できる能力は、全てのフロント業務における前提条件です。これには、デット(借入)やエクイティ(出資)の返済・分配構造(ウォーターフォール)を組み込み、IRR(内部収益率)やエクイティ・マルチプルといった複数の投資指標を正確に算出するスキルが含まれます。 計数分析能力:NOI、キャップレート、LTV(総資産有利子負債比率)、DSCR(債務償還余裕率)といった不動産ファイナンスの基本指標を深く理解し、データを基に一貫性のある投資仮説を構築する能力が求められます。 市場知識:ファンドがターゲットとする特定のアセットクラスや地域市場に関する専門的な知見です。 キャリアを加速させる資格 不動産証券化協会認定マスター(ARES Certified Master):日本の不動産ファンド業界において、最も関連性が高く評価される資格と言えます。不動産の証券化、ファイナンス、関連法規に関する体系的な知識を証明し、総合不動産投資顧問業における「判断業務統括者」の要件としても認められているため、キャリアアップに直結します。 宅地建物取引士(宅建):不動産取引における基礎知識を証明する国家資格であり、多くの企業で取得が推奨または必須とされています。 不動産鑑定士:価格評価が業務の中核をなすポジションにおいて、他の候補者との明確な差別化要因となる、極めて専門性の高い資格です。 金融関連資格:CFA(米国証券アナリスト)、公認会計士、MBAなどは、特に不動産以外の金融分野からの転職者にとって、専門性を補強し、市場価値を高める上で非常に有効です。 3. 機会の言語:英語力の重要性の高まり 英語力は、キャリアの選択肢と年収水準を決定づける重要なファクターとなっています。 外資系企業:ビジネスレベルの英語力は、ほぼ全てのポジションで必須要件となります。海外の投資家向けレポートの読解・作成、英語での電話会議への参加、投資委員会でのプレゼンテーションなど、業務のあらゆる場面で高度な英語力が求められます。求人票にもTOEICスコアの目安(例:750点以上)が明記されることが多いです。 日系企業:全てのポジションで必須ではないものの、英語力を持つ人材の価値は年々高まっています。海外投資家からの資金受け入れや、海外不動産への投資を視野に入れる企業が増えており、英語力があれば日系企業内でも活躍の場は大きく広がります。 年収への直接的な影響:同等のスキルを持つ候補者を比較した場合、ビジネスレベルの英語力を持つ人材は、そうでない人材に比べて約30%多くの求人へのアクセスが可能となり、提示される年収も約30%高くなる可能性があるという分析もあります。これは、年収アップ戦略において無視できない、定量的な事実です。 専門性とソフトスキルの重要性 近年の採用市場では、2つの大きな潮流が見られます。 第一に、「ジェネラリスト」から「スペシャリスト」へのシフトが加速している点です。不動産市場が成熟し、アセットクラスが多様化・専門化する中で(例:物流施設、データセンター、ヘルスケア施設)、投資家も漠然とした「不動産」ではなく、特定のセクターや戦略に特化して資金を投じるようになっています。これに対応するため、ファンド側も各アセットクラスに精通した専門家チームを組成する傾向が強いです。求人票も単なる「アセットマネージャー」ではなく、「物流施設担当アセットマネージャー」といった形で募集されるケースが増えています。したがって、候補者は自身のキャリアにおいて、特定の分野での深い専門性を構築し、それを職務経歴書で明確に示すことが極めて重要となります。「多様な資産を管理」という表現ではなく、「総額500億円、10棟の物流施設ポートフォリオを管理し、戦略的なリーシングと省エネ改修によりNOIを15%向上させた」といった具体的な記述が求められます。 第二に、「ソフトスキル」が「必須要件」へと変化している点です。ファンドマネージャーの仕事は、分析モデルを構築するだけのバックオフィス業務ではありません。投資家、レンダー、仲介業者、弁護士、PM会社、テナントなど、多岐にわたるステークホルダーの中心に立ち、複雑な利害関係を調整するハブとしての役割を担います。ディール競争が激化し、複雑化する中で、信頼関係を構築し、効果的に交渉し、多様な専門家チームを統率する能力が、ディールの成否を分ける決定的な要因となります。採用企業もこの点を強く認識しており、面接では、困難な交渉を成功させた経験や、複雑なプロジェクトを完遂させたリーダーシップなど、具体的なエピソードを通じてこれらのソフトスキルを証明することが求められます。 年収アップ戦略 本章は、本レポートの中核をなす部分であり、転職を通じて大幅な年収向上という主要目的を達成するための、データに基づいた具体的な戦略を提示します。 1. 報酬体系の解読:基本給、ボーナス、そしてその先へ 不動産ファンド業界における年収、特に日系と外資系企業間の大きな格差を理解する鍵は、ボーナスの仕組みにあります。外資系企業では個人のパフォーマンスとファンドの成果に連動する変動報酬の割合が極めて高い一方、日系企業は比較的安定した給与体系で、ボーナスは全社業績に連動する部分が大きいです。ただし、近年では外資系企業でも固定報酬の割合が増加傾向にあり、一方で日系企業の中でも賞与比率が高い会社も存在します。とはいえ、全体としては上記の傾向が依然として強く見られます。 日系企業 構造:総報酬に占める基本給の割合が高く、ボーナスは予測可能ですが相対的に小さいです。雇用の安定性が高く、ワークライフバランスが重視される傾向があります。 年収レンジ:アソシエイトクラスで600万円~800万円、部長職以上で1,500万円以上が目安となります。 外資系企業 構造:「基本給+ボーナス」のモデルが基本です。ボーナスは基本給の50%から200%以上に達することもあり、完全に成果主義("Eat what you kill")です。 年収レンジ:ジュニアクラスで800万円~1,200万円からスタートし、シニアクラスのディールメーカーやマネジメント層では2,500万円~4,000万円を超えることも珍しくありません。 キャリード・インタレスト(成功報酬) プライベートエクイティファンドのシニアプロフェッショナルにとって、報酬の頂点に位置するのが「キャリード・インタレスト」です。これはファンドが生み出した利益の一部を成功報酬として受け取る権利であり、ファンドの成功次第では数億円規模の報酬となる可能性を秘めます。ただし、これは長期的なインセンティブであり、ファンドの清算時に初めて実現するものです。 報酬ベンチマーク比較表:企業タイプと役職別 転職希望者が自身の市場価値を客観的に評価し、現実的かつ野心的な目標を設定するために、以下の比較表は極めて重要な指針となります。これは、複数の情報源から得られた年収データを統合し、日系・外資系、そして役職レベルごとの報酬ポテンシャルを可視化したものです。 2. 自身の価値を最大化する戦略的ポジショニング 年収を最大化するためには、どの「戦場」で戦うかを戦略的に選択することが重要です。 適切なプラットフォームの選択:最も高い報酬が期待できるのは、一般的にオポチュニスティック型やバリューアッド型のプライベートエクイティファンド、特に外資系です。これらのファンドはリスク・リターンが最も高く、それに見合った報酬体系が用意されています。安定性を重視するコアファンドやREITは、報酬水準は相対的に低くなる傾向があります。 高成長アセットクラスへの特化:前述の通り、物流施設、データセンター、賃貸住宅といった市場の需要が高いセクターにおける専門性は、自身の市場価値を著しく高める要因となります。 「フロントオフィス」プレミアム:アクイジションやファンドレイジング/IRといった、ファンドの収益に直接貢献する「フロントオフィス」の職務は、純粋なアセットマネジメントやミドル・バックオフィス部門に比べて、より高い報酬ポテンシャルを持つことが多いです。 転職のタイミング:最適な転職のタイミングは、ファンドが新たに資金調達を完了した直後です。彼らは投資すべき資金(ドライパウダー)を豊富に抱えており、アクイジションやアセットマネジメントの人材を緊急に必要としています。 3. 交渉のプレイブック:価値を的確に伝える技術 自身の市場価値を把握する:上記のベンチマーク表や、専門性の高い転職エージェントからの情報を活用し、自身のスキルと経験が市場でどの程度評価されるかを客観的に把握します。 貢献度を定量化する:職務経歴書や面接において、単に職務内容を羅列するのではなく、「総額200億円のアクイジションを実行」「2年間で担当ポートフォリオのNOIを8%向上」など、自身が創出した価値を具体的な数値で示します。 複数の内定を交渉材料とする:最も強力な交渉ツールは、他社からのオファーです。戦略的な転職活動とは、複数の企業から同時に内定を得て、交渉の主導権を握ることです。 報酬パッケージ全体で交渉する:基本給だけでなく、ボーナスの支給基準(保証の有無、個人の裁量部分)、サインオンボーナス(入社一時金)、そしてシニアポジションであれば共同投資やキャリード・インタレストの機会など、報酬パッケージ全体を交渉の対象とします。 ファンド戦略の重要性 候補者が陥りがちな罠の一つに、「AUM(運用資産残高)の罠」があります。AUMが大きいファンドほど良い職場であると短絡的に考えがちですが、実際にはファンドの「投資戦略」こそが、候補者の経験や報酬を決定づけるより重要な要素です。例えば、1,000億円のコアファンドで安定資産を運用する経験と、200億円のオポチュニスティックファンドで大規模なバリューアッド案件を手掛ける経験では、求められるスキルセットも報酬体系も全く異なります。後者はチームが少数精鋭であるため一人当たりの裁量が大きく、報酬も成功報酬の割合が高くなる傾向があります。一方で前者は、より安定した環境でプロセス重視の業務経験を積むことができます。候補者はAUMの規模だけでなく、「ファンドの目標リターンは何か(コア、バリューアッド等)」「典型的なディールサイズと複雑性はどの程度か」「ボーナスはどのように決定・配分されるのか」といった本質的な質問を通じて、自身のキャリア目標とリスク許容度に合致したプラットフォームを見極める必要があります。 実行計画:採用プロセスを勝ち抜く 戦略が固まったら、次はその実行です。本章では、書類選考から最終面接、そして内定獲得に至るまでの各段階で、ライバルに差をつけるための具体的な戦術を詳述します。 1. 勝利を呼び込む職務経歴書:経験を「インパクト」に変換する 職務経歴書は、自身のキャリアの記録ではなく、特定のポジションを獲得するためのマーケティング資料です。応募する企業やポジションごとに内容を最適化し、定量的な実績を強調することが絶対的な原則です。 構造と内容 職務要約:冒頭の4~5行で、採用担当者の心を掴むことが重要です。経験年数、専門分野(例:物流施設のアクイジション)、そして最も誇るべき定量的な実績(例:「総額1000億円のポートフォリオを管理」「300億円のディールをエグゼキューション」)を簡潔に記述します。 職務経歴:各職務について、単なる「業務内容」ではなく「達成した実績」を箇条書きで記述します。各項目は、「~を実行」「~を達成」といった力強い動詞で始めます。 悪い例:「財務分析を担当」 良い例:「30件以上の取得候補案件に対し、精緻なDCFモデルを構築・分析し、うち5件、総額250億円のディール実行に貢献」。 全てを定量化する:扱った案件の金額、ポートフォリオの規模、NOIの成長率、リーシング率、コスト削減額など、自身の貢献を具体的な数字で示します。 キーワードの活用:「アクイジション」「アセットマネジメント」「デューデリジェンス」「NOI」「IRR」「GK-TK」といった業界専門用語を適切に盛り込み、専門性をアピールします。 2. 面接のマスター:戦略的思考力を示す 不動産ファンドの面接は、技術的なスキル、論理的思考力、そしてカルチャーフィットを多角的に評価するため、複数回にわたって行われるのが一般的です。 想定される質問カテゴリー 志望動機・フィット感:「なぜこの業界なのか」「なぜ当社なのか」「なぜ現職を離れるのか」。これらの質問に対し、表層的ではない、企業研究に裏打ちされた具体的な回答が求められます。自身のキャリアプランと、その企業の投資戦略やカルチャーがどのように合致するのかを論理的に説明する必要があります。 テクニカルスキル:Excelを用いたモデリングテストが課されることが多いです。また、過去に手掛けたディールについて、投資仮説、アンダーライティングの前提、意思決定のプロセスなどを詳細に説明する能力が試されます。 市場見解:「現在、最も強気(弱気)なアセットクラスは何か、その理由は」「金利上昇がキャップレートに与える影響をどう考えるか」。第1部で詳述したような、深い市場理解に基づいた、自身の見解を述べることが求められます。 ケーススタディ:架空の投資案件を与えられ、その分析、主要リスクの特定、そして投資判断をその場でプレゼンテーションする形式です。候補者の総合的な能力が試されます。 3. 戦略的パートナーシップ:転職エージェントの最大活用 不動産ファンド業界は、専門性が高く、かつ属人的なネットワークが重要な世界です。そのため、最良の求人の多くは一般には公開されません。専門性の高い転職エージェントは、この「非公開求人」へのアクセスを提供し、市場に関する深い情報、そして年収交渉における強力なサポート役となります。 適切なパートナーの選定 専門特化は絶対条件:一般的な総合型エージェントではなく、不動産金融分野に特化したエージェントを選ぶことが成功の鍵です。彼らは業界特有のニーズやキーパーソンとの深い関係性を有しています。具体的には、AM経験者が設立した「bloom株式会社」はFMをはじめ、数多くファンド業界での転職支援実績があります。 コンサルタントを見極める:単に求人を右から左へ流すだけの担当者ではなく、キャリアアドバイザーとして、職務経歴書への的確なフィードバックや、長期的なキャリア戦略に関する相談に乗ってくれるコンサルタントとパートナーシップを築くべきです。 関係性を最大化する方法 自身のキャリア目標、希望年収、そして他社の選考状況などを包み隠さず、透明性を持って共有することが重要です。エージェントが多くの情報を得るほど、候補者の代理人として、より効果的なサポートと交渉が可能になります。 面接は双方向のデューデリジェンス 多くの候補者は、面接を「自分が見られる場」と捉え、受け身の姿勢で質問に答えることに終始しがちです。しかし、トップクラスの候補者は、自身も企業を評価する「双方向のデューデリジェンス」の場として面接を捉えます。候補者が発する質問は、その人物の思考の深さや戦略性を示す強力なシグナルとなります。 ありきたりな質問ではなく、企業の事業戦略や自身のキャリア成長に直結する、以下のような鋭い質問を準備すべきです。 「現在運用中のファンドの資金調達状況と、残りの投資可能額(ドライパウダー)はどの程度でしょうか?」(ディールの機会と雇用の安定性を確認する質問) 「投資委員会の承認プロセスはどのような流れで、通常、案件の初期検討からクロージングまでどの程度の期間を要しますか?」(実行力と組織の効率性を問う質問) 「ディールチームはどのように組成され、ボーナスやキャリード・インタレストはチーム内でどのように配分されるのでしょうか?」(インセンティブ構造への本気度を示す質問) 「直近で、投資委員会が投資を見送った案件があれば、その主な理由をお聞かせいただけますか?」(投資規律と組織の透明性を測る質問) これらの質問は、候補者が単なる職探しではなく、長期的な成功を見据えた戦略的なキャリア選択を行っていることを示し、採用担当者に強い印象を与えるでしょう。 結論:不動産ファンドマネージャーとしての成功へのロードマップ 不動産ファンドマネージャーへのキャリア転換は、高い専門性と戦略的なアプローチが求められる挑戦的な道のりです。しかし、活況を呈する現在の市場環境は、十分な準備と明確な戦略を持つプロフェッショナルにとって、キャリアと年収を飛躍させるまたとない機会を提供しています。 成功への道筋は、まず業界の構造と力学、特にJ-REITと私募市場の関係性や、アセットクラス全般を貫く「二極化」のトレンドといった、市場の深層を理解することから始まります。その上で、自身の経験を棚卸し、アクイジション、アセットマネジメント、ファンドレイジングといったファンド業務との接続点を明確にし、不動産証券化マスターのような専門資格やビジネスレベルの英語力といった強力な武器を装備することが求められます。 年収の最大化は、日系と外資系の報酬体系の違いを深く理解し、自身のキャリア目標に合致したプラットフォームを戦略的に選択することによって達成されます。 最終的に、これらの戦略を実行に移す段階では、自身の貢献度を定量的に示す職務経歴書の作成、双方向のデューデリジェンスとして臨む面接、そして業界に精通した転職エージェントとの戦略的パートナーシップが、成功を左右する決定的な要素となります。 本レポートで提示されたフレームワークは、単なる転職ガイドではありません。それは、このダイナミックで魅力的な業界において、候補者が自身の価値を最大化し、単に職を得るだけでなく、長期的に成功を収めるための戦略的プレイブックです。深い専門知識、高度な分析能力、そして洗練されたコミュニケーション能力を融合させることで、不動産ファンドマネージャーという頂を目指す道は、確実に開かれるでしょう。 不動産ファンド業界へのキャリアチェンジを検討されている方は、不動産ファンド特化転職エージェントのbloom株式会社にお問い合わせください。 ・金融機関での投資・運用経験などの経験を活かしたい方 ・キャリアアップ・年収アップを目指したい方 ・未経験だけど思考力・成長意欲で勝負したい方 以下より完全無料相談のお問い合わせ可能です。 🔗– お問い合わせ – 参考URL ALTERNA(オルタナ)| オルタナティブ投資とは 不動産仲介から不動産アセットマネジメントへ転職するためのステップとポイント【職務経歴書、志望動機】 - KOTORA JOURNAL アセットマネジメントで必要とされる英語力 オルタナティブ資産への投資 | 投資を学ぶ | ブラックロック・ジャパン株式会社 不動産アセットマネジメントとは? 意味・業務内容・選び方を徹底解説 建設産業・不動産業:不動産市場動向マンスリーレポート - 国土交通省 アセットマネジメント(アセマネ)業界の面接での頻出質問例|「人間力」がポイント? | 外資就活ドットコム 不動産ファンド業界の年収事情:年収1000万円は夢ではない! - KOTORA JOURNAL 不動産ファンドとは?仕組みや特徴、転職情報をわかりやすく解説 - KOTORA JOURNAL アセットマネジメントになるには?必要なスキルやおすすめの資格を解説 不動産証券化協会認定マスター オルタナティブ投資で不動産を選ぶべき?メリットや注意点を分かりやすく解説 不動産ファンド経験者が差をつける職務経歴書の書き方 - KOTORA JOURNAL 不動産ファンドへの転職!仕事は激務?将来性や平均年収を解説 | Callingood magazine 不動産ファンド転職のポイント!業界知識とエージェント活用法 - KOTORA JOURNAL 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    業界研究

    不動産アクイジションとは?アセットマネジメント業界への転職と魅力

    はじめに:不動産金融の最前線、「アクイジション」というキャリアの全貌 不動産投資の世界において、すべての始まりを担う極めて重要なポジション、それが「不動産アクイジション」です。不動産アセットマネジメント業界の中でも、特に「花形の業務」と称されるこの職種は、シャープな分析力とタフな交渉力を駆使して、数千億円規模のファンドの成功を左右する最初の扉を開ける役割を担っています。 この仕事内容は、単に不動産物件を買い付けるだけではありません。経済の動向を読み、都市の未来を予測し、隠れた価値を持つ資産を見つけ出す、知的好奇心を刺激するダイナミックな業務です。その責任の大きさに比例して、プロフェッショナルとしての高い満足感と、年収800万円以上も視野に入る魅力的な報酬が伴うため、キャリアアップを目指す多くの方々にとって非常に人気の高いポジションとなっています。 この記事では、不動産投資の成否を握るアクイジションとは何か、その具体的な業務プロセス、そしてアセットマネジメント(AM)業界への転職を考える上での魅力とキャリアパスについて、専門的な視点から徹底的に解説します。不動産や金融業界での経験を活かしたい方から、未経験でもこのエキサイティングな分野に挑戦したい方まで、すべての方に向けたキャリアの羅針盤となる情報を提供します。 🔗アセットマネジメント業界のビジネスモデルとは?転職を検討する上で考える将来ビジョン 不動産アセットマネジメント業界におけるアクイジションの役割 1 .アセットマネジメント(AM)の全体像:資産価値を最大化する事業 不動産アクイジションの役割を理解するためには、まずその舞台となるアセットマネジメント(AM)事業の全体像を把握する必要があります。アセットマネジメントとは、投資家から預かった資金をもとに不動産という資産を取得・運用し、投資家の利益を最大化することを目的とする事業です。 AMの業務は、不動産投資のライフサイクルすべてに関わります。具体的には、以下の3つのフェーズに大別されます。 取得(アクイジション):投資戦略に基づき、収益性の高い不動産を選定し、買い付けます。 運用(期中管理):取得した不動産の価値を維持・向上させるため、プロパティマネジメント(PM)会社と連携しながら、賃料の改定やリノベーション企画などを実行し、収益を最大化します。 売却(ディスポジション):保有する不動産を最適なタイミングで売却し、投資利益を確定させ、投資家へ分配します。 この一連の流れの中で、AMは投資家に対する受託者責任を負い、ファンド全体のパフォーマンスを統括する「司令塔」としての役割を果たします。 2. 投資の成否を握る「入口」のプロフェッショナル アセットマネジメントのサイクルにおいて、アクイジションは投資の成否を決定づける最も重要な「入口」です。どれだけ優れた運用管理を行っても、最初の物件取得で失敗すれば、投資全体の成功は極めて困難になります。アクイジション担当者は、ファンドの成功の礎を築く、まさに投資のプロフェッショナルなのです。 この役割は、単に良い物件を探すだけではありません。むしろ、ファンドの「戦略的フィルター」として機能することが本質です。不動産市場には無数の売買案件が存在しますが、その中から自社ファンドの投資戦略(対象アセット、リスク許容度、目標リターンなど)に合致する、ごく一握りの優良な案件を見つけ出すことが求められます。つまり、ほとんどの案件に「ノー」と言い、戦略のパズルに完璧にフィットする稀有な「イエス」を導き出すことこそ、アクイジション担当の核心的な業務と言えるでしょう。この的確な判断が、ファンドの個性とパフォーマンスを直接的に形成していくのです。 3. 現場と連携する:プロパティマネジメント(PM)との重要な関係性 アクイジション担当者は、社内のアセットマネジャーだけでなく、不動産の現場を管理するプロパティマネジメント(PM)とも密接に連携します。プロパティマネジメントとは、テナントの募集や賃料回収、建物の維持管理といった、不動産の日常的な運営管理を担う業務です。 このAMとPMの関係は、単にAMが戦略を指示し、PMが実行するという一方通行のものではありません。アクイジション担当者が投資分析を行う際、その分析モデルの妥当性を検証するために不可欠なのが、PMが持つ現場のリアルなデータです。例えば、特定のエリアにおける実際の賃料相場、修繕コストの実績、テナントの動向といった情報は、PMの経験からしか得られません。 優れたアクイジション担当者は、机上の空論で終わらないよう、物件取得前の段階からPMと協議し、「この賃料改定は現実的か」「この建物の将来的な修繕費用はどの程度見込むべきか」といった仮説を徹底的に検証します。このように、PMは投資判断の精度を高めるための重要なパートナーであり、特にPMからAMへのキャリアチェンジを考える方にとって、現場での経験は大きな強みとなります。 プロが解説する不動産アクイジションの具体的な業務プロセス 不動産アクイジションの仕事内容は、大きく4つのステップに分かれます。ここでは、一つの案件が成立するまでの具体的な業務プロセスを解説します。 1. ステップ1:ソーシング(優良物件の発掘) ソーシングは、投資対象となりうる優良な不動産案件の情報を収集し、発掘する活動です。不動産仲介会社、デベロッパー、信託銀行、その他事業法人などが持つ独自のネットワークを駆使し、市場に出回る前の非公開情報(オフマーケット案件)を含め、幅広く情報を集めることが重要です。この段階で、いかに質の高い情報網を構築し、有望な案件のパイプラインを確保できるかが、担当者の腕の見せ所となります。 2. ステップ2:アンダーライティング(投資価値の分析・評価) ソーシングした案件に対して、詳細な投資分析を行うのがアンダーライティングです。これは、アクイジションプロセスの中核をなす業務であり、高度な金融知識と分析スキルが求められます。 具体的には、DCF法(Discounted Cash Flow法)などを用いて精緻なキャッシュフローモデルを作成し、将来にわたる賃料収入や運営費用を予測します。そして、市場の動向や潜在的リスクを織り込みながら、ファンドが目標とするリターンを達成できる購入価格(値付け)を算出します。この分析結果が、次のステップに進むかどうかの重要な判断材料となります。 3. ステップ3:デューデリジェンス(詳細なリスク検証) アンダーライティングを通過した物件に対して、あらゆる側面から詳細な調査を行い、潜在的なリスクを洗い出すプロセスがデューデリジェンス(DD)です。アンダーライティングで立てた仮説を検証し、投資の安全性を確保するために不可欠なステップです。調査は主に以下の3つの観点から行われます。 物理的調査:建築士やエンジニアなどの専門家が、建物の構造、耐震性、設備の劣化状況、修繕履歴などを調査します。土壌汚染やアスベストの有無といった環境リスクの確認も含まれます。 法的調査:弁護士が、登記簿謄本や賃貸借契約書などを精査し、所有権や抵当権などの権利関係に瑕疵がないか、法規制に準拠しているかなどを確認します。 経済的調査:会計士やコンサルティング会社が、賃料収入や管理費用の実績を監査し、アンダーライティングの前提となった数値の正確性を検証します。 実際の業務では、これらのプロセスは一直線に進むわけではありません。例えば、デューデリジェンスの過程で想定外の修繕費用の必要性が発覚した場合、アンダーライティングのモデルを修正するためにステップ2に戻ります。その結果、算出される購入価格が下がるため、それを基に売主との交渉戦略を練り直すことになります。このように、各ステップを柔軟に行き来しながら、情報の精度を高めていく対応力が求められます。 4. ステップ4:交渉からクロージング(契約締結と物件取得) デューデリジェンスで大きな問題がなければ、最終的な交渉段階に入ります。ここでは、価格だけでなく、引き渡し条件など、売買契約書の細部にわたる条件を売主側と詰めていきます。同時に、ノンリコースローンなどでの資金調達が必要な場合は、金融機関との交渉も進めます。 すべての条件で合意に至れば、契約を締結し、決済を実行して物件の引き渡しを受けます。これをクロージングと呼びます。多数の関係者と連携し、複雑な法務・税務手続きを管理しながら、取引を完遂させるプロジェクトマネジメント能力が不可欠です。 キャリアとしての不動産アクイジションの魅力と将来性 1. 高い専門性とダイナミズム:経済を動かす仕事のやりがい 不動産アクイジションの仕事は、市場分析、財務モデリング、法務、建築など、多岐にわたる専門知識が求められる、非常に知的な挑戦に満ちた業務です。一つとして同じ案件はなく、常に新しい課題と向き合うダイナミズムがあります。自らが手掛けたディールによって、数億円から、時には数百億円もの資金が動き、都市の景観や経済活動に直接的な影響を与えることができるのは、この仕事ならではの大きなやりがいです。 近年では、Eコマースの拡大に伴う先進的な物流施設や、デジタル化社会を支えるデータセンターといった新しいアセットタイプへの投資が活発化しており、市場は常に変化し続けています。社会のニーズを的確に捉え、未来の価値を創造する最前線に立てることも、この職種の魅力の一つです。 2. 成果が年収に直結する給与体系:800万円以上を目指すキャリア 不動産アクイジションは、その高い専門性と責任に見合う、魅力的な給与水準でも知られています。経験者の場合、年収800万円はもちろんのこと、1,000万円を超えるケースも珍しくありません。特に、外資系企業や大手デベロッパー系、成果主義を導入している私募ファンドなどでは、シニアクラスになると年収2,000万円以上を得ることも可能です。 この高い報酬体系の背景には、アクイジション担当者が創出する価値が直接的に反映されているという事実があります。一つの優れたディールがファンドにもたらす利益は、数億円、数十億円に上ることもあります。その成果に応じて支払われるインセンティブ(成功報酬)は、担当者の貢献度を明確に評価する仕組みであり、自らのスキルと実績で高収入を目指せる、非常にやりがいのある環境と言えます。未経験からのスタートであっても、ポテンシャル採用で年収600万円から800万円といった条件の求人も存在します。 3. 広がるキャリアパスと市場価値の向上 アクイジション業務で培った経験とスキルは、不動産金融業界において非常に高く評価され、多様なキャリアパスへの扉を開きます。 まずは、アクイジションチームのマネージャーや責任者として、より大規模で複雑な案件をリードする道があります。さらに経験を積めば、ファンド全体の戦略を担うポートフォリオマネジャーといった、より上流のポジションを目指すことも可能です。将来的にはファンド組成や、不動産開発事業を手掛けるなど、独立も視野に入れることができるでしょう。このように、アクイジションは専門性を深めながら、キャリアの選択肢を広げていける、市場価値の高い職種なのです。 アクイジション担当者に求められるスキルと有利な資格 1. 必須となる専門スキル:金融知識、分析力、交渉力 不動産アクイジションのプロフェッショナルになるためには、ハードスキルとソフトスキルの両方が不可欠です。 ハードスキル:市場の動向を読み解く「市場分析力」、投資価値を定量的に評価する「財務分析能力(特にキャッシュフローモデリング)」、そして不動産関連の法務や税務、金融に関する「専門知識」が求められます。 ソフトスキル:優良な案件情報を引き出すための「人脈構築力(ネットワーキング能力)」、売主や金融機関など多様な関係者と合意形成を図る「交渉力」と「コミュニケーション能力」が極めて重要です。 2. 活躍する人物像:求められるソフトスキルとマインドセット 上記のスキルに加え、成功するアクイジション担当者には共通した人物像があります。それは、常に市場のトレンドにアンテナを張り、新しい知識を吸収し続ける「知的好奇心」と「探求心」です。また、プレッシャーのかかる状況でも冷静に物事を分析し、スピーディーかつ的確な意思決定ができること、そして目標達成に向けて粘り強く行動できる「実行力」と「精神的な強さ」が求められます。外資系の企業を目指す場合は、ビジネスレベルの英語力が必須となるケースも多くあります。 3. 転職を有利に進めるための資格一覧 実務経験が最も重視される世界ですが、特定の資格を保有していることは、体系的な知識と高い意欲の証明となり、転職活動を有利に進める上で大きな武器となります。 未経験から不動産AM業界への転職を成功させる戦略 1 .評価される関連業務経験とは? 不動産アクイジションは専門性の高い職種ですが、必ずしも直接的な経験がなければ応募できないわけではありません。むしろ、多くの企業が異業種からのポテンシャル採用を積極的に行っています。特に、以下のような関連業務の経験は高く評価されます。 不動産業界での経験:不動産売買仲介、用地仕入れ(デベロッパー)、プロパティマネジメントなど。 金融業界での経験:銀行や信託銀行での法人営業(特に不動産向け融資担当)、証券会社での投資銀行業務(M&Aアドバイザリーなど) その他:コンサルティングファームでの経営分析、監査法人での不動産関連業務など。 2. 異業種からの転職成功事例に学ぶアピールポイント 未経験から転職を成功させる鍵は、過去の経験とアクイジション業務の間に、いかに説得力のある「物語」を構築できるかにかかっています。採用担当者は、候補者の経歴がアクイジションという新しい舞台でどのように活かされるのか、具体的なイメージを持ちたいと考えています。 例えば、銀行出身者であれば、「法人融資の審査で培った財務分析力とリスク評価能力は、物件のアンダーライティング業務に直結します」とアピールできます。不動産仲介の営業経験者なら、「数多くの取引で培った高い交渉力と、独自の仲介ネットワークは、ソーシングとクロージングの場面で必ず貢献できます」と、自らのスキルを翻訳して伝えることが重要です。このように、自らの職務経験を棚卸しし、アクイジション業務との接点を見つけ出し、それを論理的に説明する準備が不可欠です。 3. 未経験者向け求人の探し方と応募時の注意点 未経験者が応募可能な求人を探す際は、「未経験歓迎」と明記された案件だけでなく、「不動産経験者歓迎」「金融機関出身者歓迎」といった記載がある求人にも注目しましょう。これらは、ポテンシャルを重視する採用のサインです。多くの場合、アナリストやアソシエイトといった、育成を前提としたポジションでの募集となります。 応募時には、今までの経験がどのように活かせるか、なぜこの業界・この職種に挑戦したいのかという強い志望動機、そのためにどのような自己研鑽(資格取得など)を積んできたかを具体的に示すことが重要です。業界や企業について徹底的にリサーチし、熱意を伝えることが成功の鍵となります。 転職成功の鍵を握るエージェント活用術 1 .なぜ専門エージェントのサポートが不可欠なのか 不動産アクイジションのような専門職への転職は、情報戦の側面が非常に強いです。魅力的なポジションやハイクラスな案件の多くは、一般には公開されない「非公開求人」として、転職エージェントを通じてのみ紹介されます。 不動産業界に特化した転職エージェントは、日系・外資系の大手企業から急成長中のスタートアップ、独自のパイプにより人材紹介を依頼されている企業など、各社担当者と深いリレーションシップを築いています。そのため、求人票だけではわからない社風や組織文化、求められる人物像といった内部情報にも精通しており、ミスマッチの少ない転職を実現するための強力なパートナーとなります。 2. 求人情報の検索から応募、面接対策までの支援サービス 専門エージェントが提供するサービスは、求人情報を検索して一覧表示するだけではありません。キャリアコンサルタントとの面談を通じて、あなたのキャリアプランや希望条件を深く理解し、最適な求人案件を提案します。 さらに、応募書類(履歴書・職務経歴書)の添削から、各企業の傾向に合わせた面接対策、そして内定後の年収交渉に至るまで、転職活動のすべてをトータルでサポートします。この一貫した支援サービスを活用することで、一人で活動するよりも格段に成功の可能性を高めることができるのです。 3. 東京都心に集中する求人案件と最新の採用市場動向 不動産アセットマネジメント会社の多くは本社を東京都心に構えており、アクイジション関連の求人も勤務地が東京都である案件がその大半を占めます。 転職エージェントは、どの企業がどのポジションで採用を強化しているか、現在の市況でどのようなスキルを持つ人材が求められているか、といった最新の採用市場動向をリアルタイムで把握しています。こうした専門家ならではの情報を活用することで、戦略的に転職活動を進めることが可能になります。不動産金融業界では、優秀な人材の採用意欲は依然として高く、経験者・未経験者を問わず、新たな才能を探しています。 おわりに:未来の価値を創造する仕事への第一歩 不動産アクイジションは、高い専門性が求められる挑戦的な仕事ですが、それ以上に大きなやりがいと魅力に満ちたキャリアです。それは、単に過去のデータを分析するだけでなく、未来の価値を自らの手で創造していく仕事だからです。 この記事を読んで、不動産アクイジションという仕事に少しでも心が動いたなら、それは新たなキャリアへの扉を開く第一歩かもしれません。あなたのこれまでの経験は、あなたが思う以上に、この業界で価値ある武器となり得ます。 次のステップとして、まずは専門のキャリアエージェントに相談してみてはいかがでしょうか。あなたの可能性を最大限に引き出し、理想のキャリアを実現するための最適な道を、私たちが共に探すサポートをします。未来を創造する仕事への挑戦を、心から応援しています。 不動産業界に少しでもご興味をお持ちの方は、ぜひ一度、私たちにご相談ください。 あなたのこれまでの経験の中に、きっと活かせる強みが眠っています。 不動産、金融転職に特化したサポートをしているbloom株式会社では、これまでのご経験をどのように新しいキャリアに繋げられるのか、丁寧にご説明させていただきますので、ぜひ一度ご相談ください。 🔗– お問い合わせ – 参考URL一覧 不動産業界のアセットマネジメントとは?仕事内容と転職するポイントを解説 アセットマネージャー(AM)の仕事内容から年収まで徹底解説!|不動産転職コラム 転職成功の秘訣とは?不動産アクイジション業務でキャリアアップする方法 - KOTORA JOURNAL 初心者でもわかる!『不動産アクイジション』とは何か? - KOTORA JOURNAL 【最新版】アセットマネジメントに向いてる人ってどんな人?大手不動産会社の元営業マンが徹底解説!! アクイジション — 転職仕事図鑑 : 概要と転職・求人事情 不動産系(アクイジッション/AM・PM) 求人情報 | ファンド・M&A 金融転職のムービン AMアシスタント業務 | 不動産金融/ファンド~外資系金融/ファンドに特化したサーチ会社です リート運用部 × 不動産運用部|DBJアセットマネジメント採用サイト サービス内容|AAIキャピタル アドバイザー インターナショナル インク 今さら聞けない「不動産証券化」(12)不動産証券化には、どのようなプレーヤーが存在するか よくある質問 faq アセットマネジメント(AM)とは?役割や業務内容、必要なスキルについても解説 | 不動産管理・仲介業務のDXならいい生活のクラウドSaaS アセットマネジメントとは?不動産業におけるアセットマネジメントの役割 | 不動産管理システムならスケルトンパッケージ 未経験から目指せる!不動産アクイジションで年収1000万円の実現方法 - KOTORA JOURNAL 【転職者向け】不動産ファンドのランキング/年収・AUM・商品・アセット 【業界出身者監修】不動産ファンドに転職するためには? 求人/中途採用/面接/年収を解説

    業界研究

    『不動産のプロフェッショナル』への次なる扉:急成長する不動産ファンド業界への転職完全ガイド

    はじめに:あなたがまだ知らない、数十兆円が動く不動産の世界 不動産業界への転職を考えたとき、多くの方が思い浮かべるのは、住宅の売買仲介や賃貸の斡旋といった業務ではないでしょうか。しかし、現代の不動産業界の真の姿は、それだけではありません。私たちが日々目にしているマンション、オフィスビル、ホテル、商業施設、物流施設、最近ではデータセンターといった不動産は、単なる「建物」ではなく、国内外の富裕層や機関投資家が運用する「金融資産」としての側面を強く持っています。 その主役こそが、本記事のテーマである「不動産ファンド」です。これは、多くの投資家から資金を集め、不動産のプロフェッショナルが専門的な知見を駆使して資産を運用し、その収益を投資家に分配する仕組みです。この市場の規模は、私たちの想像をはるかに超えています。 例えば、東京証券取引所に上場しているJ-REIT(不動産投資信託)だけでも、2025年上期において運用資産額は23兆円超えています。さらに、機関投資家など限られた投資家を対象とする私募ファンドの市場規模は、2025年1月時点で40.8兆円と推計されています。この2つを合わせると、実に60兆円を超える巨大な資金が、プロの手によって不動産市場で運用されているのです。 これほど巨大な市場の存在は、単に動く金額が大きいというだけではありません。それは、不動産業界が個人の経験や勘に頼る時代から、高度な金融知識と戦略的思考が求められる「プロフェッショナルの時代」へと大きく移行したことを意味します。このダイナミックな変化の最前線に立ち、不動産の価値を金融の力で最大化する専門家、それが「アセットマネジメント」です。 本記事は、不動産業界でのキャリアアップや、他業界で培った専門性を活かせる新たなフィールドを探しているあなたのために、急成長を続ける不動産ファンド業界の魅力と、そこで活躍するための具体的な道筋を解き明かす完全ガイドです。あなたがまだ知らない、知性と情熱が交差する不動産金融の世界へ、ようこそ。 不動産ファンドとは?- 資産運用の新たな主役 不動産ファンドの世界を理解する第一歩は、従来の「自分で不動産を買って貸す」という現物不動産投資との違いを明確にすることです。両者は不動産を扱う点は共通していますが、その本質は全く異なります。 1. 現物不動産投資との決定的な違い 現物不動産投資は、投資家自身が物件の所有者となり、運営管理の全てに責任を負います。一方、不動産ファンドは、投資家はあくまで「ファンド」という金融商品に出資し、実際の不動産の運営管理は専門家チームに委託する形態です。この違いが、投資のスケール、リスク、求められる専門性に大きな差を生み出します。 現物不動産投資では、空室や家賃滞納、建物の修繕といったリスクをオーナーが一人で背負わなければなりません。しかし、不動産ファンドは複数の投資家から集めた潤沢な資金で、多数の物件に分散投資を行います。これにより、特定の物件で空室が出たり、災害に見舞われたりしても、他の物件の収益でカバーすることができ、リスクを大幅に軽減できます。 また、個人では到底手の届かない都心の一等地の大型オフィスビルや最新鋭の物流施設など、高額で収益性の高い不動産に、数万円といった少額から投資できるのもファンドならではの魅力です。この「投資の小口化」と「リスクの分散」こそが、不動産ファンドが多くの投資家を惹きつける理由なのです。 2. J-REITと私募ファンド:二大市場を理解する 不動産ファンドの市場は、大きく分けて「REIT」と「私募ファンド」の2つで構成されています。どちらもプロが不動産を運用する点は同じですが、その性質は大きく異なり、それぞれが異なるキャリアパスを提供しています。 「REIT」の中でもJ-REIT(ジェイ・リート)は、証券取引所に上場している不動産投資信託です。株式と同じように誰でも証券会社を通じて売買でき、流動性が非常に高いのが特徴です。市場規模は約23兆円にのぼり、個人投資家から機関投資家まで幅広い層が参加しています。J-REITを運用する会社では、株式市場の動向を常に意識し、多くの投資家に対して運用状況を説明するIR(インベスター・リレーションズ)活動や、厳格な情報開示が求められるため、公開市場に関する金融知識やコミュニケーション能力が重要になります。 一方、私募ファンドは、非上場で、年金基金や保険会社、海外の政府系ファンドといった、ごく限られた「プロの投資家(機関投資家)」だけを対象に資金を募集します。最低投資額は数億円から数十億円にもなり、一度投資すると数年から10年といった長期間、資金を引き出すことはできません。その分、短期的な市場の変動に惑わされず、長期的な視点で不動産の価値向上(バリューアップ)を目指すダイナミックな運用が可能です。市場規模は約41兆円とJ-REITを大きく上回り、不動産金融のプロフェッショナルたちが最も深く関わる主戦場と言えるでしょう。近年では、私募REITの銘柄数がJ-REITを上回るなど、機関投資家の旺盛な需要を背景に市場は拡大を続けています。私募ファンドの運用には、特定の投資家の高度な要求に応えるための専門的なファンド組成能力や、複雑な交渉をまとめる能力が不可欠です。 3. 市場規模と成長性:データが示す未来 不動産ファンド市場は、社会経済の変化を映し出しながら、力強く成長を続けています。三井住友トラスト·基礎研究所の調査によると、私募ファンドの市場規模は2023年6月末時点の33.4兆円から、2025年1月には40.8兆円へと拡大しました。これは、日銀の金融政策変更といった環境変化がありながらも、国内外の投資家の日本不動産に対する強い投資意欲が市場を支えていることを示しています。 投資対象となる不動産の種類(アセットタイプ)も多様化しています。かつてはオフィスビルが中心でしたが、近年ではEコマースの拡大を背景とした「物流施設」や、安定した需要が見込める「賃貸住宅」への投資が急増しています。さらに、コロナ禍を経て回復基調にある「ホテル」や、デジタル社会を支える「データセンター」など、新たなアセットクラスも注目を集めており、アセットマネージャーが活躍するフィールドはますます広がっています。 このように、データに裏付けられた市場の成長性と将来性は、不動産ファンド業界が、長期的に安定したキャリアを築くための非常に魅力的な選択肢であることを物語っています。 🔗日本の不動産アセットマネジメント業界:ノルマ・KPI・労働環境の完全ガイド(2025年版) 業界の構造とプロフェッショナルたち - 誰が価値を創造するのか 不動産ファンドという巨大な船を動かすには、様々な役割を担うプロフェッショナルたちの連携が不可欠です。特に、転職を考える上で必ず理解しておくべきなのが、「アセットマネジメント(AM)」と「プロパティマネジメント(PM)」という2つの重要な役割の違いです。両者は密接に関わり合いますが、その視点と業務内容は大きく異なります。 1. アセットマネジメント(AM):「投資の司令塔」の役割 アセットマネージャー(AM)は、まさに不動産ファンドの「司令塔」です。彼らの仕事は、投資家から預かった資産全体の価値を最大化することにあります。AMは個別の建物を管理するのではなく、ファンドという「投資のビークル(乗り物)」全体を操縦します。 その役割は、投資戦略の立案から始まります。「どのエリアの、どの種類の不動産に投資すべきか」「いつ、いくらで物件を取得(アクイジション)し、どのような付加価値を加え、最終的にいつ売却(ディスポジション)して利益を確定させるか」といった、投資の全サイクルにわたる重要な意思決定を担います。また、金融機関と交渉して資金を調達し、運用成果を投資家に定期的に報告するのもAMの重要な責務です。彼らの視点は常に「投資家の利益の最大化」にあり、金融と不動産の知識を融合させて、ポートフォリオ全体の価値向上を目指す、極めて戦略的な役割です。 2. プロパティマネジメント(PM):「現場の収益最大化」を担う プロパティマネージャー(PM)は、AMが描いた戦略を、個別の不動産という「現場」で実行する専門家です。彼らのミッションは、担当する物件の日々の運営管理を通じて、その収益性を最大化することにあります。 具体的な業務は、テナントの募集(リーシング)や賃料交渉、家賃の回収、建物の維持管理や大規模修繕計画の実行、日々の収支管理など、多岐にわたります。PMは、AMの監督のもと、現場の状況を最もよく知るプロとして、空室をなくし、運営コストを削減することで、物件が生み出すキャッシュフローを最大化します。彼らの報酬は、通常、固定の管理委託料(フィーベース)が基本となりますが、契約によっては稼働率や収益性に応じた成果連動型のインセンティブが設定される場合もあります。 このAMとPMの関係は、転職を考える上で非常に重要な示唆を与えてくれます。AMが立てる戦略は、現場のリアルな賃料相場やテナント需要、建物の物理的な状況といった情報に基づかなければ、絵に描いた餅になってしまいます。そのリアルな情報と運営ノウハウを最も深く理解しているのがPMです。そのため、優れたPMとしての経験は、将来AMを目指す上で極めて価値のある資産となります。実際に、PM業務を通じて不動産運営の基礎を固め、AMへとステップアップしていくキャリアパスは、この業界の王道の一つと言えるでしょう。 表:アセットマネージャー(AM)とプロパティマネージャー(PM)の役割分担 不動産アセットマネージャーという仕事の神髄 アセットマネージャー(AM)の仕事は、単なる不動産の管理や金融計算に留まりません。それは、不動産という資産のポテンシャルを最大限に引き出し、新たな価値を創造する、ダイナミックで知的な挑戦です。ここでは、AMが投資のライフサイクル全体をどのように司るのか、その仕事の神髄に迫ります。 この役割は、しばしば「数千億円規模の不動産ポートフォリオを経営するCEO」に例えられます。CEOが会社の戦略を立て、事業に投資し、業績を管理し、株主に成果を報告するように、AMもまた、投資戦略を策定し、物件を取得、資産価値を高め売却し、投資家にリターンをもたらすという、包括的な経営責任を担っているのです。 3.1. 投資ライフサイクルを司る:アクイジションからディスポジションまで AMの仕事は、不動産投資の始まりから終わりまで、全てのフェーズを主導します。 アクイジション(取得):全ての価値創造は、優れた物件を取得することから始まります。信託銀行や仲介会社、デベロッパーなどから寄せられる膨大な物件情報の中から、ファンドの投資戦略に合致する原石を見つけ出します。そして、精緻なキャッシュフロー予測を含む財務モデルを構築し、その物件が将来どれだけの収益を生み出すかを分析します。購入と判断すれば、弁護士や建築士といった専門家チームを率いて、法務・物理・経済的な側面から徹底的な資産査定(デューデリジェンス)を行い、価格交渉から契約締結までを主導します。期中管理(運用):物件取得後、真価が問われる価値創造フェーズに入ります。PM会社と連携し、最適なリーシング戦略を立ててテナントを誘致し、稼働率と賃料収入の最大化を図ります。同時に、市場のトレンドやテナントのニーズを先読みし、エントランスの改修や設備の更新といった戦略的な大規模修繕(バリューアップ)を計画·実行することで、不動産そのものの魅力を高め、資産価値を向上させます。 ①さらに、キャッシュフローのモニタリング、レンダー対応、投資家への定期レポーティングなど、運用全般を統括します。 ディスポジション(売却): 売却フェーズでは、常に市場を注視し、保有資産を最も有利な条件で売却できるタイミングを見極めます。ファンドの投資戦略に基づいて売却計画を策定し、買主候補(ファンド、リート、事業会社、海外投資家など)を探索・選定します。その上で、不動産仲介会社などと連携しながら価格交渉や条件調整を行い、デューデリジェンス対応からクロージングまでのプロセスを統括します。こうして売却を完了させることで、投資の最終的なリターンを確定させ、投資家に利益を還元します。 2. 価値創造の現場:リーシング戦略とバリューアップ AMの仕事の醍醐味は、自らの戦略によって不動産が生まれ変わり、その価値が目に見えて向上していくプロセスにあります。 例えば、築年数が経過し、空室が目立つようになったオフィスビルがあったとします。AMは、周辺エリアの市場調査を行い、「IT企業の集積が進んでいる」というトレンドを掴みます。そこで、旧来の画一的なオフィス空間から、開放的なコミュニケーションスペースや高速インターネット環境を備えた、現代のITワーカーに響く仕様へと大規模なリノベーションを行うことを決断します。この戦略的なバリューアップ投資によって、新たなテナントを惹きつけ、以前よりも高い賃料で満室稼働を達成する。これは、AMの分析力と構想力がキャッシュフローに直結した瞬間です。 総合不動産会社であるトーセイ株式会社の事業モデルは、この価値創造のプロセスを体現しています。同社は、不動産の再生·開発で培ったノウハウをファンド事業に活かし、不動産の潜在能力を見極め、的確な投資運用を行うことで投資家の利益最大化を目指しています。同社が手掛ける不動産クラウドファンディングでは、個人がプロの厳選した物件に少額から投資でき、不動産価値再生のプロセスに参加できる機会を提供しています。このような取り組みは、AMが単なる管理者ではなく、不動産の未来を創造する「プロデューサー」であることを示しています。 3. 求められる知の融合:不動産、金融、そして交渉力 このように多岐にわたる業務を遂行するため、AMには多様なスキルセットが求められます。 ハードスキル:不動産の価値を正確に評価するための高度な財務分析能力、Excelを駆使した精緻な財務モデリングスキル、会計や税務に関する深い知識は不可欠です。 ソフトスキル:しかし、数字に強いだけでは不十分です。物件の売主や買主、テナント、物件を管理するPM、資金を融資する金融機関、そして何より大切な投資家など、社内外の多様な関係者と円滑な関係を築き、利害を調整するための高度な交渉力とコミュニケーション能力が極めて重要になります。 不動産の専門知識、金融の専門知識、そして人を動かす交渉力。これらを知的に融合させ、複雑なプロジェクトを成功に導くことこそ、アセットマネージャーという仕事の神髄なのです。 なぜ今、アセットマネージャーが魅力的なキャリアなのか 不動産アセットマネージャーというキャリアは、その専門性の高さから、多くのプロフェッショナルにとって非常に魅力的な選択肢となっています。その理由は、高い報酬水準だけでなく、不動産業界や金融業界の中では比較的良好なワークライフバランス、そして社会貢献性といった、現代のビジネスパーソンがキャリアに求める複数の要素を高いレベルで満たしている点にあります。 1. 高い専門性と市場価値がもたらす報酬 アセットマネージャーの報酬水準は、不動産業界の中でもトップクラスです。これは、彼らが数千億円規模の資産を動かし、その運用成果に直接的な責任を負う、極めて専門性の高い役割であることの証左です。 具体的な年収レンジとしては、キャリアのスタート地点であるアナリストやアソシエイトクラスでも600万円から1,000万円程度が期待でき、経験を積んだアセットマネージャーやシニアクラスになると、年収1,500万円から2,000万円を超えることも珍しくありません。さらに、チームを率いる管理職クラスや、特に高い収益を上げる外資系ファンドのトッププレイヤーになれば、年収3,000万円から5,000万円以上という領域も視野に入ってきます。この高い報酬は、自らの知見と判断が、ファンドの収益という明確な数字となって現れる、大きなやりがいにも繋がっています。 2. 金融業界におけるワークライフバランスの実現 「金融業界=激務」というイメージを持つ方も多いかもしれません。しかし、アセットマネジメント業界は、投資銀行や証券会社など他の金融分野と比較して、ワークライフバランスが取りやすい傾向にあると言われています。 もちろん、大型案件のクロージング前や決算期など繁忙期はありますが、平均的な残業時間は月20~30時間程度に収まる企業も多く、プライベートの時間を確保しながら長期的なキャリアを築きやすい環境が整っています。これは、不動産という長期的な視野で運用する資産を扱っていることや、J-REITであれば年2回の決算期に業務が集中するなど、業務の繁閑が予測しやすいことも一因です。高い専門性を追求しながら、持続可能な働き方を実現できる点は、この業界の大きな魅力の一つです。 3. ESG投資と都市開発への貢献 現代のアセットマネジメントは、単に収益を追求するだけではありません。投資の意思決定において、環境(Environment)、社会(Social)、企業統治(Governance)を重視する「ESG投資」が世界の潮流となる中、不動産ファンドもその重要な担い手となっています。 アセットマネージャーは、省エネルギー性能の高い設備を導入して建物の環境負荷を低減したり、耐震性を強化して地域の防災に貢献したり、公開空地を設けて地域住民の憩いの場を創出したりと、自らが運用する不動産を通じて社会的な課題解決に貢献する役割を担います。投資家に対するサステナビリティに関する情報開示も重要な業務となっており、社会全体の持続可能性に寄与しているという実感を得ることができます。 高い報酬、持続可能な働き方、そして社会貢献。この3つを同時に実現できる可能性を秘めていることこそ、アセットマネージャーが今、多くの優秀な人材を惹きつけている最大の理由と言えるでしょう。 未経験からアセットマネージャーへの道筋 これまでの説明で、アセットマネージャーという仕事に強い魅力を感じた方も多いでしょう。一定難易度の高い職種と思われますが、適切な準備と戦略があれば、この魅力的なキャリアへの扉を開くことは十分に可能です。不動産ファンド業界は中途採用が中心であり、そこで活躍するプロフェッショナルたちの多くも、様々なバックグラウンドを持っています。 重要なのは、これまでのキャリアを捨てるのではなく、そこで培ったスキルや経験を、アセットマネジメントの世界で「武器」としてどう活かすかを考えることです。 1. 必須スキルセット:ハードスキルとソフトスキル まず、アセットマネージャーとして活躍するために求められるスキルセットを整理しましょう。 ハードスキル: 不動産に関する知識: 不動産市場・賃貸市場の基礎理解  物件の収益性や価値の分析スキル(鑑定評価・市場調査) 投資・金融の知識:DCF法、IRR、NPVなどの投資評価指標の理解 キャッシュフローの分析や収益管理  金融機関との融資交渉・スキーム構築 法務・会計の理解 不動産関連法規(借地借家法、都市計画法、建築基準法など) 会計・税務の基礎理解(SPC/TMKスキーム含む)  ③契約書の理解とリスク把握 語学力:海外の投資家とのやり取りも多いため、ビジネスレベルの英語力は、特に外資系企業やグローバルな案件を扱う上で大きなアドバンテージとなります。 運営管理スキル プロパティマネジメント会社との調整 修繕計画・コストコントロール 投資家向けレポーティング作成 ソフトスキル: コミュニケーション能力:専門家チームをまとめ、投資家や金融機関、テナントなど多様な関係者と交渉し、信頼関係を築くための高度なコミュニケーション能力が求められます。 継続的な学習意欲:不動産市場、金融情勢、関連法規は常に変化します。最新の知識を吸収し続ける自己研鑽の姿勢が不可欠です。 チームワークとリーダーシップ:AMの仕事は一人では完結しません。チームで成果を最大化するための協調性と、時にはプロジェクトを牽引するリーダーシップが求められます。 2. あなたの経験を武器にする:異業種からの転職戦略 未経験からの転職成功の鍵は、あなたのこれまでの経験をアセットマネジメントの文脈に「翻訳」し、戦略的にアピールすることです。 不動産仲介·売買のご経験者:あなたは「アクイジション」の最前線で活躍できるポテンシャルを秘めています。単に「物件を売った」のではなく、「どのようなネットワークを駆使して、どのような物件情報を仕入れ、取引を成立させたか」を具体的に語ることで、あなたの持つ人脈と情報収集能力が、ファンドのソーシング業務に直結する価値であることを示せます。 プロパティマネジメント(PM)のご経験者:あなたは価値創造の「現場」を知るプロです。担当物件の稼働率をいかにして改善したか、どのような修繕計画で資産価値を維持・向上させたかといった実績は、特に「期中管理」のポジションでリアルな運用戦略を立案する上で非常に強力な武器となります。 ※不動産仲介・売買、PMのご経験者は、証券化された不動産に携わっていたのかにより優位性が向上します。 金融機関(銀行・証券など)のご経験者:あなたは不動産ファンドの「血液」である資金の流れを熟知しています。融資審査で培った事業性評価や財務分析のスキルは、アクイジション時のデューデリジェンスでそのまま活かせます。また、資金調達や投資家対応(IR)といった分野でも即戦力として期待されるでしょう。コンサルティングファーム·FASのご経験者:あなたの強みは、市場分析や事業計画策定といった戦略的思考力です。特定の不動産投資プロジェクトにおける市場の成長性分析や、投資後のバリューアップ戦略の策定といった場面で、その能力を高く評価されます。 3. キャリアを加速させる有利な資格 必須ではありませんが、以下の資格はあなたの専門性を客観的に証明し、転職活動を有利に進めるための強力な武器となります。 宅地建物取引士:不動産業界の基礎知識を持つ証明として、多くの企業で保有が推奨されています。まずは取得を目指したい資格です。 不動産証券化協会認定マスター:不動産と金融の融合領域である不動産証券化ビジネスに関する高度な専門知識を証明する資格です。取得難易度は高いですが、他者との明確な差別化を図ることができます。 不動産鑑定士:不動産の価値を評価する最高峰の資格であり、特にアクイジション部門で高く評価されます。 証券アナリスト:金融市場全般の分析能力を証明する資格で、投資戦略を策定する上で役立ちます。 日商簿記2級以上:会計や財務諸表の理解を証明する資格であり、不動産ファンドにおけるSPC/TMKの会計処理や財務分析に直結します。取得することで実務における信頼性を高めることができます。 未経験からの挑戦は決して平坦な道ではありませんが、あなたのキャリアの中に眠る価値を再発見し、それをアピールすることで、道は必ず開けます。 結論:次のキャリアの扉を開くために 本記事では、不動産ファンドというダイナミックな業界の全体像から、その中核を担うアセットマネージャーという仕事の魅力、そして未経験からそのキャリアを目指すための具体的な道筋までを解説してきました。 60兆円を超える巨大な市場は今も成長を続けており、そこでは不動産の専門知識と高度な金融リテラシーを兼ね備えたプロフェッショナルが、これまで以上に求められています。アセットマネージャーの仕事は、単に高収入であるだけでなく、自らの知性と戦略で不動産の価値を創造し、都市の未来を形作っていくという、大きなやりがいと社会的な意義に満ちています。 もしあなたが、現在の仕事に物足りなさを感じていたり、より専門的でスケールの大きな仕事に挑戦したいと考えているのであれば、不動産ファンド業界は非常に魅力的な選択肢となるはずです。あなたのこれまでのキャリアで培った経験は、決して無駄にはなりません。それは、この新しい世界で活躍するための、あなただけのユニークな武器となり得ます。 この記事が、あなたの次なるキャリアの扉を開くための一助となれば幸いです。まずは情報収集から始め、専門の転職エージェントに相談してみるなど、具体的な第一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。あなたの挑戦を心から応援しています。 不動産業界に少しでもご興味をお持ちの方は、ぜひ一度、私たちにご相談ください。 あなたのこれまでの経験の中に、きっと活かせる強みが眠っています。 不動産、金融転職に特化したサポートをしているbloom株式会社では、これまでのご経験をどのように新しいキャリアに繋げられるのか、丁寧にご説明させていただきますので、ぜひ一度ご相談ください。 🔗– お問い合わせ – 参考URL一覧 【2024最新】不動産投資ファンドとは? 仕組みやメリット、リート(REIT)との違い 不動産私募ファンドに関する実態調査 2023 年 1 月 ~調査結果 不動産投資ファンドと現物不動産の違い | エードMYバンク 不動産投資とリート(REIT)の違い・おすすめの人を徹底比較! 不動産クラウドファンディングとは?メリット·デメリットを徹底解説 【不動産用語】PM·AMの意味や違いについて 初心者でもわかる!アセットマネジメントの簡単解説 - KOTORA JOURNAL プロパティマネジメント(PM)の転職事情|仕事内容や年収、動向を解説 不動産のPM, BM, AM, FMの違いとは?分かりやすく解説 私募ファンド市場動向【株式会社三井住友トラスト基礎研究所】 業務内容 | 三井住友トラスト不動産投資顧問株式会社 業務実績|実績紹介【株式会社三井住友トラスト基礎研究所】 ごあいさつ | トーセイ·アセット·アドバイザーズ株式会社 事業紹介 | トーセイ株式会社 TREC FUNDING TREC FUNDING ❘ 不動産のプロが運用する不動産クラウドファンディング トーセイ株式会社 不動産ファンド·コンサルティング事業 | 事業紹介 | トーセイ株式会社 初心者でも分かる!アセットマネジメント業界の魅力と将来性 - KOTORA JOURNAL

    転職成功事例

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    総合不動産管理会社への転職成功事例:Oさん(32歳|女性)ケース

    総合不動産管理会社への転職成功事例:Oさん(32歳|女性)ケース 前職:ITサービス、グローバルサポート事業会社 転職後:総合不動産管理会社 Oさん(32歳)女性 【年収の変動】 前職:350万円 転職後:540万円 はじめに:ITから不動産業界へ。異業種転職というチャレンジ Oさんとの出会いは、他社エージェントを利用しながらも「どこに応募しても通過しない」という壁にぶつかっていたタイミングでした。ご自身で宅建士の資格を取得し、本気で不動産業界を志しているにも関わらず、未経験であることを理由に門前払いが続いていたことに、不安と焦りを感じておられました。 私たちは、そんなOさんの思いと不安を丁寧に受け止め、「なぜうまくいかないのか」「どうすれば変わるのか」を一緒に紐解いていきました。 🔗外資系AM会社への転職成功事例:Yさん (29歳/女性)のケース 転職活動期間と応募状況 Oさんの転職活動期間は、約2か月間と比較的短期間でした。 最終的には8社に応募し、総合不動産管理会社からの内定を獲得されました。 初回面談で見えてきた課題と可能性 初回面談では、他社でうまくいかなかった原因を整理するところから始めました。 Oさんが抱えていた最大の不安は、 「未経験でも、本当に不動産業界に転職できるのか?」 というものでした。 その不安を和らげるため、過去に未経験から不動産業界に転職された方々の事例や、実際の企業人事からの評価ポイントを共有しました。実例を通じて「評価される視点」を理解していただいたことで、徐々に自信を取り戻していただけました。 応募企業の選定とOさんの重視ポイント Oさんが重視していたのは「キャリアとしての成長性」でした。 将来、同じ会社で長く働くにしても、別のステージに移るにしても、経験を活かしながらキャリアアップできる道があるのか。その視点をもとに企業を精査し、選考を進めていきました。 不動産業界を選んだ理由と活かせた前職経験 もともとOさんはマンションを中心とした不動産に関心を持っており、「どうせなら、好きなものに関わって働きたい」という想いを持っておられました。今回の転職は、その想いを実現する大きな一歩だったのです。 前職ではシステムの保守運用をご担当されていましたが、不動産業界においても業務のIT化やDX推進が進む中で、IT知見は確実に評価される武器となりました。 面接対策で意識した“評価ポイントの言語化” 今回の転職では、面接対策に特に力を入れました。 すでに書類選考の段階で企業側から一定の関心を持っていただけていたため、事前に人事担当者へ確認を行い、 どの点に関心を持っていただけたのか どのような経験を、どう伝えれば効果的か といったポイントを整理し、それをもとに面接準備を行いました。 3回にわたる模擬面接・想定問答の調整を通じて、Oさんが自身の強みを「言語化」できるようサポートさせていただきました。 転職成功のカギとなったのは「自己理解」と「企業理解」 今回の転職が成功した最大の理由は、企業理解と自己理解を丁寧に重ね合わせたことに尽きます。 Oさんは、転職先企業がどのようなビジネスを展開しているか、その中で自分がどのように貢献できるか、将来的にどのような成長が描けるかを、しっかりと言語化できていました。 「今、自分は何を提供できるのか」 「この企業で、どのような未来を築いていきたいのか」 この2つの視点を持ち、面接官に伝えられたことが、高く評価されたのだと考えています。 未経験から不動産業界へ ― 今後増えるであろう成功事例 近年、不動産業界ではITやDX領域を中心に異業種からの転職者が確実に増えています。Oさんのように、未経験であっても「不動産に関わりたい」という想いを持つ方には、これからますます多くのチャンスが生まれていくでしょう。 最後に ― 不動産業界への転職を目指すあなたへ 未経験だからといって、チャンスがないわけではありません。 大切なのは、自分の過去の経験がどう活かせるのかを一緒に整理することです。 不動産業界に少しでもご興味をお持ちの方は、ぜひ一度、私たちにご相談ください。 あなたのこれまでの経験の中に、きっと活かせる強みが眠っています。 不動産、金融転職に特化したサポートをしているbloom株式会社では、これまでのご経験をどのように新しいキャリアに繋げられるのか、丁寧にご説明させていただきますので、ぜひ一度ご相談ください。 🔗– お問い合わせ –

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    外資系AM会社への転職成功事例:Yさん (29歳/女性)のケース

    前職:不動産AM3年 → 海外で翻訳業務3年 転職後:外資系アセットマネジメント会社 Yさん(29歳/女性) 年収の変動 前職:550万円 転職後:1000万円 転職活動のスケジュールと戦略設計 Yさんの転職活動は、おおよそ半年のスパンでした。海外在住であったことから、帰国前に一度オンライン面談を実施し、スケジュール感や希望条件、キャリアの方向性を擦り合わせ。その3ヶ月後、帰国を目前に再度面談を行い、本格的な転職活動をスタートしました。 通信トラブルや時差の問題などもありましたが、柔軟に対応いただけた企業様のおかげもあり、実質2〜3ヶ月での内定となりました。   初回面談で大切にした「距離感と理解」 初回の面談では、同年代ということもありリラックスした雰囲気の中で雑談を交えながら、現地での生活状況や将来展望をヒアリング。単なるスキルの棚卸しではなく、「どういう働き方をしたいのか」「どんな環境を望んでいるのか」といった価値観に寄り添ったヒアリングを意識しました。   経験がどう評価されたのか?通訳業務とAMスキルの融合 Yさんは、海外大学にて大学学長の秘書や通訳・翻訳業務に従事されていました。日本語・英語の両言語で対外折衝に携わっていたご経験は、外資系AM企業でも即戦力として評価されるポイントでした。 また、不動産AM経験も3年と一定の実務知識を有していたため、「英語力 × AMスキル」の掛け合わせが非常にユニークかつ市場価値の高い人材として評価されました。   応募から内定までの選考プロセス 応募企業は5社。そのうち2社から内定を獲得されました。 Yさんにとって、海外からの応募というイレギュラーな事情もあったため、我々エージェント側では以下の支援を行いました: 候補者ニーズの即時把握と情報提供スピードの強化 企業側への状況共有(海外在住である点、通信環境の制約など) 時間調整やトラブル発生時のフォローアップ 面接対策における英語での想定質問アドバイス   転職の軸は「経験の活かし方」と「柔軟な働き方」 Yさんが特に重視されたのは、これまで培ってきた英語力やAM経験がしっかり活かせるかどうか、そしてワークライフバランスが柔軟な環境であるか、という点でした。 実際、応募された企業の選定もこの2点を基軸に行い、社風や働き方に対する懸念については企業側にも詳細を確認。その内容をYさんと共有することで、不安を払拭できたと感じています。   面接で高く評価された点 面接官から特に高評価だったのは、やはり英語力と不動産AMに関する理解の深さです。他候補者と比較しても、実務に対する視座の高さや、実践的なスキルが抜きん出ていたとのフィードバックをいただきました。   不動産金融特化のキャリア支援とは? bloom株式会社では、不動産金融(ファンド)領域に特化したキャリア支援を行っています。 この分野は不動産業界の中でも「上流」に位置しており、そもそもどんなキャリアパスがあるのか分からないという方も多いのが実情です。 現在の市場価値の診断 キャリア戦略の立案 業界・企業ごとの違いや働き方の実態 年収レンジの相場感 など、個別最適化された情報と戦略をご提供しています。   最後に 不動産業界を一度離れたご経験がある方の中には、戻ることに不安を抱えている方も多いかもしれません。しかし、Yさんのように語学力や業界経験を武器に、「理想の働き方」と「高年収」の両立を実現できるケースは確実に存在します。 「今の自分に価値があるのか分からない」「次のキャリアステップに悩んでいる」と感じている方は、ぜひ一度ご相談ください。あなたの“知らない強み”を一緒に言語化し、最適な道筋をご提案いたします。   🔗– お問い合わせ –

    転職成功事例

    ファンドコンサルティング型不動産デベロッパーへの転職成功事例:Iさんのケース

    前職:大手製造メーカー 経理職 転職後:ファンドコンサルティング型不動産デベロッパー 経理副部長 Iさん(37歳)男性 年収の変動 前職:1310万円 転職後:1380万円 転職の動機と初回面談の内容 Iさんが転職を決意した理由は、自分の経理職としての経験を活かしつつ、さらなる成長性を求めていたことでした。彼は、大手製造メーカーという安定した企業に勤務していたものの、現状に対して「さらに上の企業を目指すのは難しい」と感じていました。そこで、転職エージェントとの初回面談では、より成長が期待できる業界へチャレンジしたいという意向を伝え、年収アップも重要なポイントであると語りました。 エージェントは、Iさんの希望に対して、経理職というスキルを活かしつつ、建物の「モノづくり」に携われるデベロッパー業界への転職を提案。具体的なビジネスモデルに挑戦し、新しいプロダクトを手掛ける企業でスキルアップできる点が、Iさんにとって魅力的だったようです。この提案により、Iさんは前職と同じ経理職を維持しながらも、新たなキャリアの可能性を広げる選択肢を見出すことができました。   転職活動の詳細と選ばれた企業 Iさんが転職活動を始めたのは、同じ経理職を希望していたものの、企業規模や業界が異なることに対して不安を感じていました。製造業界から不動産業界への転職は一見大きな業界変更に見えますが、Iさんは経理職としての経験を基に、新しい業界でも十分に自分のスキルが通用するという確信を持っていました。転職活動期間は約3ヶ月、ゴールデンウィークを挟んだため若干時間がかかりましたが、最終的にはファンドコンサルティング型不動産デベロッパーで経理副部長というポジションを勝ち取りました。 彼が転職後に最も注目したポイントは、年収とビジネスモデルでした。転職先企業は、初任年収が約1400万円、会社平均の給与は1600万円に達しており、今後の年収の伸びが期待できる点が非常に魅力的でした。また、製造業界に対する不安を感じていたIさんは、時代に合った優位性を持つビジネスモデルを展開している不動産デベロッパー企業の選定において、長期的に働き続けながらキャリアアップができると感じたことが、最終的に転職成功へと繋がりました。   転職活動中の不安とその解消方法 Iさんは、異業界への転職ということで不安を感じていました。特に、不動産業界が今どのような状況にあり、将来的に長く働けるのか、また新しい会社で学べるスキルが将来再度転職する際にどう評価されるかという点が気がかりでした。しかし面談を通し、不動産業界の現状や今後の見通しについて詳細に説明し、安心していただけるよう努めました。業界特有の知識を得ることで、Iさんは自信を深め、転職先での将来に対しても前向きな気持ちを持っていただけました。   面接で評価されたポイント 面接では、Iさんの経理スキルが大きな強みとして評価されました。異業界からの転職であったにもかかわらず、前職での経理職の経験がそのまま役立つことが認められたのです。また、コミュニケーション能力も高く評価されました。Iさんは、話がスムーズかつ端的であり、またウェットな人柄が面接官に良い印象を与えたといいます。このような点が面接を通過するうえで重要な要素となり、転職先企業とのマッチングを成功に導きました。   転職成功の秘訣 Iさんが転職に成功した理由は、まず「自分の成長したい方向」が明確であったことにあります。彼は、目先の年収や「より大手企業へ」という垂直的なキャリアアップだけを追求するのではなく、経理職としてのスペシャリティを維持しながら、新しいプロダクトやファンドビジネスに携わり、成長していくことを重要視しました。こうした明確な成長ビジョンを持つことで、転職活動の際に必要なアクションをしっかりと取ることができました。 転職活動中に心がけるべきこととして、エージェントに自分の希望や将来像をしっかり伝えることが大切です。Iさんもエージェントとの面談で、自分のキャリアの方向性や希望する条件を明確に伝え、その上でエージェントが新たな視点を提供してくれたことが大きな助けとなったと述べています。   不動産業界への転職の可能性 Iさんのように、異業界から不動産業界へ転職するケースは今後も増えると考えられます。「業界が異なる・業種が違う転職」はまだ少ないものの、将来的にはこの流れが加速することが予想されます。特に、収益性や将来性のある業界への転職を通じて、意外と簡単にキャリアアップを実現できる可能性があることが示唆されています。転職活動において重要なのは、単に年収やポジションを追い求めるのではなく、自分が成長できる環境に身を置くことが成功への鍵だと言えるでしょう。   結論 Iさんの転職成功は、単なる業界変更にとどまらず、自身のキャリアの成長とビジョンに基づいた理想的な選択をした結果です。経理職としての専門性を活かしつつ、ファンドビジネスや新しいプロダクトに挑戦することによって、今後も成長し続けることができる環境を手に入れることができました。Iさんの事例は、他の転職希望者にとっても貴重な参考になるかと思います。 不動産アセットマネジメントに特化したbloom株式会社では、これまでのご経験がどのようにAM業務に繋がるのか、丁寧にご説明させていただきますので、ぜひ一度ご相談ください。 🔗– お問い合わせ –

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