コンサルティングファームといって皆さまがイメージされる企業として、
MBB:Mckinsey、Boston Consulting Group、Bain&Company
Big4:会計系のビッグファームであるPwC、EY、KPMG、Deloitte
総合ファーム:アクセンチュア、ベイカレント、アビーム等の大手総合ファーム
等を思い浮かべるかと思います。
近年、多様化が進むコンサルティングファームの業界において、いくつか注目すべき特徴を持つ企業が増えています。
これらの企業は、従来のコンサルティングの枠を超えたサービスを提供し、新しいビジネスモデルやアプローチを導入しています。
1.別事業を中核としているがコンサルティング事業を立ち上げた企業
伝統的に異なる事業を中核に据えていた企業が、コンサルティング事業を新たに展開するケースも増えています。
これは、既存の顧客基盤やこれまでの事業成長の経験を活かして、ビジネスアドバイザリーサービスを提供し、相乗効果を狙った戦略です。
豊富な業界知識と顧客ネットワークを持つこれらの企業は、すぐに競争力を発揮できる点で有利です。
2.コンサルティング事業から他事業に展開
一部の企業は、コンサルティングの知見をベースに、新規事業の立ち上げを積極的に行っています。
これにより、クライアントに対して単なる問題解決だけでなく、ビジネスの拡大や新市場参入を直接支援しています。
自社の経営能力を活かし、クライアントと共に事業を立ち上げることで、両者がWin-Winの関係を構築しているのです。
3.自社にPE/VC機能を保有し、より企業成長へのコミットを強める企業
さらに、自社内にPE(プライベートエクイティ)やVC(ベンチャーキャピタル)の機能を備えた企業も見られます。これにより、クライアント企業への投資を通じて、企業成長へのコミットを強めています。資金提供と経営支援をパッケージで行うことで、より実践的な成長支援を実現しています。
4.コンサルティングサービスではありながらコンサルティングフィーではなく成果報酬型で成長する企業
従来型のコンサルティングフィーから脱却し、成果報酬型のモデルを導入する企業も増加中です。これにより、コンサルタントとクライアントが共通の成果目標を持ち、より強力なパートナーシップを形成します。クライアントの成功が直接利益に繋がるため、モチベーションの向上にも繋がっています。
5.特定業界、M&A/PMI、新規事業など特定の領域に専門性を持った企業
最後に、特定の業界やM&A/PMI、新規事業開発など、特化型の専門企業も増えています。これらの企業は、特定分野における深い専門知識と独自のノウハウを活かして、精度の高いサービスを提供し、クライアントの複雑な課題に応えています。
このような背景もあり、
これまでのコンサルタントとしての経験を活かし、
より領域をとがらせて行きたい、活躍の場を単純なコンサルサービスから広げていきたい、成長フェーズにのり事業拡大を共に担っていきたい、
といった、コンサルティング業界の中においても新たなキャリアアップの流れが生まれてきています。