転職がうまくいかない人は?

少し厳しいお話ですが、転職活動がうまくいかない人たちがいます。

そんな人の特徴をいくつか挙げていこうと思いますので、

もしよかったら参考にしてもらえたらと思います。


1.自分を売る必要性を分かっていない

『自分はこういうことがしたいんだ!』

だけではだめです。
厳しいかもしれませんが、新卒採用との違いを認識していただきたいです。
自分がこれまでやってきたことが、
次の企業でどのように役立つのか伝えられないと受かるものも受かりません。
新卒だったらそれでもいいかもしれません。
まだ何も経験していない人たちだという事を企業側もわかっています。
ポテンシャルのみで採用しようと思っています。

それではどうしたらいいのか?

自分の強みをきちんと把握し、企業に訴求することです。
しかし、意外にも多くの人が「自分の売り込みどころ」を把握できていないことが面接で躓く障壁となっています。この問題は、自分のスキルや経験を過小評価してしまったり、漠然としか理解していないがために、面接官に対して自信を持ったプレゼンができないことに起因します。

まず、自己分析を行い、自分のこれまでのキャリアの中で最も誇りに思える成果や、他者から評価されたポイントを洗い出すことが重要です。これにより、自分がどのような場面で力を発揮できるのかが見えてきます。特に、過去のプロジェクトや達成した目標、困難を乗り越えた経験など具体的な事例をリストアップすることが効果的です。

次に、それらの強みをどのように新しい職場で活かせるかを考えます。業界や職種が変わったとしても、応用できるスキルがあるはずです。それを自分の言葉で明確に説明できるように準備しておくことが大切です。たとえば、「前職でのプロジェクトリーダーとしての経験」を「新しい職場でのチームマネジメント能力」に関連付けるといった具合です。

自分の売り込みどころを理解することで、自信を持って面接に臨み、より魅力的な候補者として採用担当者の目に映ることでしょう。セルフブランディングをしっかり行い、自身の価値を最大限に引き出すことが、転職活動成功への第一歩です。

直接的に業務知識が関連性がなかったとしてもいいのです。
お客様と話すことが求められる仕事に就きたいのであれば、
違う業界だとしても、社外の人間との折衝があったことを主張すべきです。
プロジェクト型でする仕事に就きたいのであれば、
期限設定のある仕事をどのように計画的に進めてきたのかを主張すべきです。


2.一発逆転狙い

『これで人生、一発逆転だ!』

転職活動で思うような結果が出ないと、つい「一発逆転」を狙いたくなるものです。
ですがそもそもそんな転職はありませんし、そんな仕事があるならみんな食いついています。
この手の人が失敗する理由はそのまま、「そんな転職はない」のです。

まず一発逆転を狙うあまり、面接で自己を過剰にアピールしたり、過去の経験を誇張することは逆に面接での採用確度を落とすことにつながります。
面接官も多くの求職者を見てきていますので、
「なんかこの人の言ってること、つじつまが合わないな」
「どうもこの人の考えているキャリアには深みがないな」
と思わせることにつながることが少なくありません。
そんなに気負わなくて大丈夫です、正直で誠実なコミュニケーションは、必ず相手の信頼を獲得することにつながります。

そもそもその転職が仮にうまくいったとしても、一発逆転を狙ったがあまり、自分に合わない職種や業界に飛び込んだ結果、ミスマッチが生じる可能性があります。
特に、安易に高い給与やステータスだけを求めて転職先を選ぶと、仕事に対する適性や興味が合わず、長続きしないことも。このため、一発逆転を狙う前に、自分のキャリアにおける本当の「価値」を見直すことが重要です。

次の話にもつながることですが、転職での成功は地道な努力の上に成り立つのだと思います。短期的な成果を焦るのではなく、スキルアップやネットワーキングを通じて、長期的に自分の価値を高めることを意識していきましょう。
特に、業界内での評判や実績の積み重ねは、次のステップに進むための重要な基盤となります。


3.一つ先のキャリアを見据えられていない

「正直よくわかんないけどとりあえず」

30年後とまでは言いません、期限も明確に切らなくてもいいかもしれません、
ですが、すこし先の自分がどんな姿になっていきたいのか考えましょう。

今や転職は一回ですべてを見つけ出す必要はありません。
次の転職でできるスキルを身に着けて、さらに次のキャリアを創っていく。
そのような目的思考が必要になります。

例えば今なにも経験のない人がいきなり戦略コンサルになれるのでしょうか?
経営戦略や事業つくりに携わっている人はあり得るかもしれません。
でもほとんどの人はそうじゃないでしょう。
例えばこんなキャリアづくりもありです。

①まずは未経験でも受け入れてくれるIT会社に入ってIT経験を積む

②IT経験を携えてITコンサル会社に転職する

③コンサル経験を携えて戦略コンサルの領域にチャレンジする

勿論、①~③が一つの会社の中にあるのであれば、
社内異動を打診していくことを見据えて入社することもよいかと思いますが、
あくまで一足飛びにはいかないものです。
経験を積んで、経験を活かし、次の仕事についていくのです。

ちなみにコンサルティング業界に行くことで開けるキャリアについては下記でも書いておりますのでそちらもご参照いただけますと幸いです。

https://bloom-job.com/post-consulting-career/


4.目的がぶれている

『あれもいいな、これもいいな』

隣の芝は青く見えます。
他の人が進んだキャリアを聞けば聞くほど、いろんなキャリアをうらやましく思います。

ですが自分の人生です。

自分は他の人とは指向性も違いますし、能力も違います。
(誤解ないように。得意不得意があるという事です)
自分が何を目指しているのか、ちゃんと向き合いましょう。

前段でも少し触れましたが、転職活動において目的が定まらない「ブレブレ」な状態は、
企業に対して一貫性のない印象を与え、選考を通過する確率を下げる要因となります。転職の目的が曖昧であると、志望動機やキャリアプランがぼやけてしまい、採用担当者に自信と信頼を示すことが難しくなります。

ここがぶれていると面接官からこんな風に思われます。

「また気持ちが変わって転職しちゃうのかな」

「うちの仕事、一生懸命になれないのかもな」

「なんか芯がない人だな」

ただ気を付けてください。
こればかりやっていると欝々とした気分にもなります。
「自分は何がしたかったんだろうか」
そんな風に自分のメンタルを崩壊させる必要はありません。
少し考えたらおぼろげながら見えてくると思いますし、

この問題を改善するためには、しっかりと自己分析を行い、明確な転職理由を導き出すことが重要です。
そういうことをエージェントなどと会話してみるのもよいかもしれません。

次の会社で実現したいことを書き出し、優先度を付けましょう。
このプロセスは、本当に自身が求めているものを理解し、最後に企業を決める時の指針となります。また、目的や条件が明確であることで、面接でも一貫性のある説得力ある話し方が可能となり、採用担当者からの信頼を勝ち取る助けになります。


すごく偉そうな書きぶりで申し訳ない気分でいっぱいですが、

転職で失敗しないように、自分のことを見返すきっかけとなればうれしいです。